総合首位走るタナク「SS12は雨と霧、ハードタイヤで特に難しく」/WRC第6戦チリ デイ2後コメント

 2019年のWRC世界ラリー選手権第6戦チリは5月11日、SS7〜12が行われ、オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が総合首位をキープ。リードを30.3秒まで広げている。

■トヨタ

●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合首位

「今日はとても大変な1日で、この変わりやすい路面コンディションで状況をコントロールするのは非常に困難だった。実際、いろいろなことを目にしたしね」

「1日をとおしていいリズムを保とうと努力したが、最後のステージは雨と霧とハードコンパウンドタイヤにより、特に難しく感じた。それでも問題なく1日を走り切り、明日に向けて十分な差をライバルに対して築くことができたよ」

「(最終日は)まずは最初の3本のステージに集中して臨み、その上で選手権争いの助けとなるであろうポイントを、最後のパワーステージで獲得できたらいいと思う」

●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合13番手

ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)

「今朝はいろいろなことが起きた。最初のステージでは、転倒で遅れたクリス(ミーク)の後をしばらく走らなければならなかったよ。しかし、その後妥当なタイムが与えられたから、それは問題ではなかった」

「3本目のステージ(SS9)で我々のタイヤはすでにかなり摩耗していたけど、それでも総合2位争いを続けることができた」

「午後はステージに自分のクルマのセットアップがあまり合っておらず、昨日のようないいフィーリングが得られなかった。そして、最後のステージでは溝にあった石に当たり、クルマの左フロント部分とドライブシャフトを破損し走行できなくなってしまった」

「そこまではとても力強く戦えていたので本当に残念だけど、最後まで絶対に諦めない」

●クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合10番手

クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)

「今朝最初のステージを走り始めてすぐ、右に曲がった直後に低速の長い左コーナーがあったんだけど、ペースノートが正確ではなく、コーナリングラインが膨らんで土手にぶつかってしまった」

「速度は低かったが転倒してしまい、元の状態に戻るまでに大幅にタイムを失った。運転に問題はなかったけど、割れたフロントウインドウを外す必要があり、そのため風の音でペースノートの音声が聞きとりにくく、また風圧でうまく呼吸ができなかったよ」

「それを考えるとタイムは悪くなかったと思う。午後は問題なく走り、今はチームに少しでもポイントをもたらすことが目標だ」

■ヒュンダイ・モータースポーツ

●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2リタイア

「一番重要なことは、ニコラス(ギルソウル/コドライバー)と僕は、クラッシュの後もふたりとも元気で、コンディションも良いことだ」

「ペースノートを作るレッキ(事前の下見走行)が明らかに楽観的すぎた。マシンは大きな衝撃を吸収してくれた。おかげで僕たちは大きな怪我もなかったけれど、正確な検査を行うために病院へ行ったんだ」

「僕はもう次のラリーを楽しみにしている。僕たちはチームとともにつねに向上していることを示してきたし、マシンは強力なスピードによって速くなっている」

「(第7戦)ポルトガルでは間違いなく上位に入るよ。昨年優勝したラリーだからね」

●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合7番手

「午前中の走行はとても慎重に始めた。初めて走る場所だったし、ひとつのリスクも犯したくなかったんだ。集中し続けて、とにかく安全に進んでいった」

「午後には状況が改善された。マシンの感触は良く、ペースを少し速めることができた。2度目の走行ではドライビングを楽しめたよ」

●セバスチャン・ローブ(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合3番手

セバスチャン・ローブ(ヒュンダイi20クーペWRC)

「今日はとてもいい1日だったと思うよ。最終ステージは、序盤に濃い霧が出てトリッキーだった。集中力を持続していなければならなかった」

「今日のステージではi20クーペWRCの感触が素晴らしかったから、いいリズムが掴めたし、先頭集団に近いところで戦うために、必要なペースを出すことができた」

「マシンのドライビング法を理解し始め、必要なタイムを出すための自信が出てきたと感じているよ」

「僕たちの目標は、引き続きチームのためにできるだけ多くのポイントを獲得することだ」

■Mスポーツ・フォード

●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合4番手

エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)

「悪い日ではなかったのは間違いないし、1日の終わりには総合4番手につけることができて良かったよ」

「とても激しくプッシュしていったが、まだ走行中に大きな自信を持つのに苦戦するエリアがあった。高速セクションでは安定性がなかったんだ」

「明日はさらにタイトで曲がりくねったステージになる。でも前後との差はとても大きいから、何かできるチャンスはなさそうだと思っている。でもプッシュを続けていくよ」

●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合5番手

テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)

「今日はさらに楽しめた1日だった。ペースは良かったし、何度か速いタイムを出すことができた。僕たちは現在総合5番手だけど、(10.3秒差の総合6番手につける)エサペッカ(ラッピ)が明日もプレッシャーをかけてくるだろう」

「自分自身とドライビングに集中して、自分にできる最高の仕事をしなければならない」

■シトロエン・レーシング

●セバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)/デイ2総合2番手

セバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)

「午前中はもっといい結果を期待していたけれど、2回目の走行は順調だった。サービスで大幅な変更を加えたおかけだ。グリップの状態は元々よかったけどね」

「最終ステージでは少々不運だった。霧と雨に見舞われ、10秒ほど失ってしまった。明日のステージも同様に難しくなりそうだ。週末のテスト内容はずいぶん限られていたし、パワーステージでは細かいグラベルが多いからね」

●エサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)/デイ2総合6番手

エサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)

「距離を重ねるごとに走行中の自信が大きくなっていったのがうれしいよ。僕のC3 WRCのセットアップもアジャストされたしね」

「午前よりも午後の走行は調子がよかったから、もっと楽しめるようになった。不要なリスクを取ることなく、この調子を明日も維持できるように願っている。着実に正確に進み、一貫性を発揮していくよ」

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