フェルスタッペンが表彰台獲得「ホンダのパワーを使ってフェラーリを抑えきった。3位は実力どおりの結果」:レッドブル・ホンダ F1スペインGP日曜

 2019年F1スペインGP決勝で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは3位を獲得した。

 4番グリッドスタートのフェルスタッペンは、トップ3のバトルを冷静に見守り、タイヤを傷めたセバスチャン・ベッテルを1周目に抜いて3番手に浮上。20周目にソフトタイヤを新品ソフトに交換、2回ストップ戦略で走ることが明らかになった。トップ2のメルセデスとの差を縮めることはできなかったが、背後のフェラーリ勢に対しては着実にギャップを築き、43周目にミディアムタイヤに交換。その数周後にセーフティカーが出動したが、リスタート後もフェルスタッペンは3番手のポジションをキープし、チームにとって163回目、自身にとって通算24回目、2019年では2回目の表彰台を獲得した。

 フェルスタッペンはポイントランキングにおいて再びベッテルを抜いて3位のポジションに立った。さらに、ファンの投票で決定する「ドライバー・オブ・ザ・デー」にも選ばれている。

2019年F1第5戦スペインGP ベッテルを抑えきって3位をつかんだフェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=3位
 自分が手にしているものをすべて最大限に活用することを常に目指している。その結果、今日こういうリザルトを達成できてうれしい。また3位を獲得することができた。今日の結果は僕らの今のペースをはっきり示しているし、また大量にポイントを獲得できたこともよかった。

 決勝でフェラーリと戦うチャンスがあることは分かっていた。実際そうなったね。スタート直後の1コーナーに向けて、上位3台が激しいポジション争いをしていたから、僕はそこからは一歩引いて様子を見ることにした。その結果、ターン2出口からターン3入口にかけていいラインを取ることができて、3番手を確保した。ここで3番手に浮上したことはとても重要だった。その後、自分のペースで走り、戦略を成功させることができたんだ。

 メルセデスのマシンには追いつけなかったけれど、僕らはとても安定した走りをすることができた。表彰台に上れたことはもちろんうれしい。

 チームの全員が、トップとの差を縮めたいという強い気持ちを持っている。この後のテストでいくつかのことを試す予定だ。それによってどの方向に向けて作業を進めるべきなのかがはっきりするだろう。

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(自身の公式サイトのインタビューで語り)メルセデス勢は速かったけれど、僕は自分のレースができたし、競争力も発揮できた。速さもあったと思う。

(セーフティカー出動後のリスタートについて)後ろのフェラーリ(ベッテル)からポジションを守るのは簡単ではないと分かっていた。ストレートでエンジンのパワーをめいっぱい使わなければならなかったけれど、うまく防御できた。

 メルセデスは素晴らしい仕事をしている。僕らももっと努力して、マシンを改善していく必要がある。

(Formula1.comのインタビューで語り)アップデートはうまくいったが、メルセデスほどではなかった。だからもっと頑張って、マシンにいいものを取り入れなければならない。ただ、フェラーリとのギャップを縮めたことはうれしいね。

 今の僕らにとっては3位がベストの結果だ。それを達成できてよかった。この調子で努力していくよ。

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