復興への祈り、レクイエムに込めて 熊本市でコンサート

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ベルディ「レクイエム」を総勢約220人で披露した熊本地震復興祈念コンサート=熊本市中央区

 熊本地震の犠牲者に鎮魂の祈りをささげ、ベルディの「レクイエム」を演奏する復興祈念コンサートが12日、熊本市中央区の市民会館シアーズホーム夢ホールであり、会場全体で復興への思いを一つにした。

 県内の音楽愛好家団体などでつくる実行委員会の主催。2017年から開いており、3回目。来年からは音楽祭に形を変えて開く予定で、締めくくりとなる今回は犠牲者を追悼する曲を選んだ。

 九州交響楽団などでつくるオーケストラと九州の有志が結成した合唱団の総勢約220人が出演。国内外で活躍するソリスト4人も参加し、広島交響楽団音楽総監督の下野竜也さんが指揮を務めた。

 「レクイエム」は7曲からなる約80分の大作。体を縦横に動かす下野さんの情熱的な指揮に合わせ、陰と陽を表現した歌と演奏で聴衆を魅了した。友人と来場した南木みどりさん(64)=同区=は、「生の音楽は元気をもらえる。出演者の中に被災した人はたくさんいるだろうし自分もそう。みんなで前を向きたい」と話していた。(深川杏樹)