経験者が語る骨髄提供ドナーとは? 「痛みはなかった」「自分ならいいが子どもなら…」

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 ラジオ沖縄(ROK)は3日の番組「チャレンジラジオ」で、骨髄提供について知ってもらう企画「骨髄提供ドナーってどんなー? 第2弾」を放送した。ドナー経験があるラジオパーソナリティーの前仲美由紀さんがその経験を紹介した番組の第2弾。今回は、ドナーを経験した本紙の稲福政俊記者もゲストとして参加した。司会の「なおぴん。」さんと一緒に、ドナーの裏側を語り合った。

 前仲さんは知る人ぞ知る「献血マニア」だ。血液が足りない日は、赤十字の血液センターから「献血しませんか」と電話が来るほど頼りにされている。骨髄提供にも積極的で、ドナーに選ばれることを強く望んでいたという。稲福記者は9年ほど前にドナー登録をしたが、登録したことすら忘れていたと明かした。

 2人が選ばれた経緯を説明した後、なおぴん。さんはドナーに選ばれた心境について「実際、選ばれてどうでした?」と聞いた。2人は「健康に気をつけるようになった」と口をそろえた。

 ドナーに選ばれた後は、骨髄の型が患者と適合しているかを確認する検査、ドナーの健康状態を調べる検査も行われる。稲福記者は「患者は一刻を争う状況かもしれない。こちらの都合で手術を延期するわけにはいかないと思った」と話した。前仲さんは「自分の体なのに自分の体でないような気がして、一層いたわるようになった」と話した。

 なおぴん。さんは手術直前の心境や術中、術後の様子についても質問した。稲福記者は術前、「医者が何度もリスクについて説明してくれたので、不安は薄れた」と語った。

 骨髄提供の手術は、全身麻酔をした上で、腰に注射器を刺して骨盤から骨髄(造血幹細胞)を抜く方法で行われる。前仲さんも稲福記者も「痛みはなかった」と一致。術後の傷も「どこに注射針を刺したのか分からないくらい小さかった」と話した。

 今後について前仲さんは「またやりたい。今すぐでも大丈夫。コンディションも整えている。提供した患者が元気になっている姿を想像すると、こちらもうれしい」と明るく語った。

 稲福記者は「自分ならいいが、自分の子どもがドナーに選ばれたら不安が増すかもしれない。まずは骨髄バンクについて知ってほしい」と話した。

 前仲さんは一度は家族に提供を反対された経験があるという。「家族と話し合ってほしい。ドナー登録とは違う支援の方法もある」と指摘し、詳しい情報が掲載されている骨髄バンクのホームページを閲覧することを勧めた。

 番組内では急性白血病と診断されたシンガー・ソングライター、岡村孝子さんの「夢をあきらめないで」を流し、岡村さんや移植を待つ患者にエールを送った。

 収録後、3人と阿利貴子ディレクターは「リスクについての誤解が多い。今度は専門家を招いてやりたい」との意見で一致した。