ベッテル4位「1コーナーにすべてを賭けて、結局表彰台を失った。ペースが同じフェルスタッペンを抜くチャンスはなかった」:フェラーリ F1スペインGP日曜

 2019年F1スペインGP決勝で、フェラーリのセバスチャン・ベッテルは4位だった。

 3番グリッドから好スタートを決めたベッテルだが、メルセデス勢に仕掛けた際にロックアップし、タイヤにフラットスポットを作ってしまい、マックス・フェルスタッペンに抜かれて4番手に落ちる。タイヤに苦しんだベッテルはシャルル・ルクレールを前に出した後、19周目にピットイン。ソフトタイヤから新品ミディアムへと交換した。ハードに交換したルクレールに追いついたベッテルは再び前に出る。40周目、ベッテルは新品のミディアムタイヤに交換。45周目、セーフティカーが出動したが、リスタートでベッテルは前のフェルスタッペンを抜くことはできず、4位でフィニッシュした。

2019年F1第5戦スペインGP 決勝スタートで、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がメルセデス勢に挑む

■スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ
セバスチャン・ベッテル 決勝=4番手
 今日は可能なほぼ最大の結果を出したと思う。自分たちにはもっと速さがあると思っていたので、期待外れのレースだった。

 スタート後、前の2台に仕掛けようとしたが、タイヤにフラットスポットを作ってしまい、そのせいで自分のレースが苦しくなった。レースが1コーナーで決まるわけでないことは十分承知している。でも、少なくとも僕らはメルセデス勢に挑み、ライバルたちと戦うことができると思っていた。

 シャルルと僕は互いのレースを邪魔しないように、できる限り協力し合って走ろうとした。

 まだシーズンは序盤だから、目の前の一戦に集中して戦っていく。チームの全員が懸命に努力をしているから、今の位置から挽回できると考えている。

(Formula1.comのインタビューにこたえ)1コーナーの後でフラットスポットを作ってしまった。メルセデスに対して何かをするなら、あそこが唯一のチャンスだと分かっていたんだが、結局、あそこで僕らは表彰台を失った。

 セーフティカーが出動したことでチャンスが訪れたけれど、マックスとはペースが同じだったから、オーバーテイクするのは難しかった。不可能といってもいいかもしれない。

© 株式会社三栄