「京セラドール」で「嫁入り巨人軍」 ナイツの巨人愛溢れるポスターが話題

7月23、24日に京セラドーム大阪で開催される巨人-ヤクルト戦の告知ポスターが話題に【画像提供:読売新聞社】

「東京の一流の演芸も見てほしい」インパクトのあるポスターに込めた担当者の願い

 巨人は7月23、24日のヤクルト戦を京セラドーム大阪で開催する。チケット発売が5月18日(土)から始まるが、その告知ポスターが話題を呼んでいる。

 昨年の同カードは「大阪で東京対決なんでやねん」とオレンジ色のパンチパーマにヒョウ柄のハリセンを持ったおばちゃんがツッコミを入れているインパクトのあるポスターが面白いと話題になった。おばちゃんは日テレ系人気バラエティ「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」の“キスおばちゃん”で有名な女優・浅見千代子さん。実際に開催日には来場し、試合やイベントを盛り上げた。

 今回は漫才コンビのナイツを起用。ナイツの塙宣之さんは大の巨人ファンとして知られている。ポスターの文言はナイツのネタ風に仕上げられている

「今度、京セラドール大阪で読切り巨人軍の試合があるんですよ」

 その上には小さく「それどんなお人形さんよ? 京セラドームね」「読売だよ。マンガみたいになってるけど」

 とナイツの土屋伸之さんがツッこむように触れられているところも見どころだ。

 他にも「今年の嫁入り巨人軍の監督は原辰徳…通称ノリさん」「読売だって。誰のお嫁さんになるのよ?」「初めて聞いたよ、誰が呼んでんの、それ」という掛け合いも。ナイツワールド、巨人愛溢れるポスターとなっている。

担当者が語るナイツ起用の意図

 なぜ、このようなポスターになったのか、担当者に聞いた。

――ナイツ起用の理由を教えてください。

「京セラドームでの巨人主催試合は8年連続、ヤクルト戦は2年連続になります。昨年は“大阪のおばちゃん”を起用し、東京対決を大阪のテイストで宣伝しました。今年は逆の発想で、東京の『演芸(お笑い)』を大阪の一人でも多くの方に見てもらいたいという思いからナイツさんに依頼し、ポスターに登場してもらいました」

――昨年は「巨人らしくない」ビジュアル、「面白いポスター」という反響がありましたが。

「ナイツさんのポスターをSNSに上げてくださった方が、「巨人大阪シリーズのポスター、『毎年』おもしろい」と投稿しているのを見ると、うれしいですね」

――今回はネタをポスター全面に詰め込んだインパクトのある作品になりましたが、なぜこのようなデザインに決まったのですか?

「『選手ビジュアルを使ったかっこいいポスター』と『ナイツさんを使ったインパクトあるポスター』の2種類をデザイナーに依頼し、コピーライターさんも交えて議論した結果、『見どころを本人の漫才ネタで紹介しよう』との方針になりました」

 10~12日のTOKYOシリーズは、ヤクルトの2勝1敗。首位の巨人にヤクルトが1ゲーム差に迫った。開幕当初から上位争いをする両チームの試合の大阪開催も目が離せない。(楢崎豊 / Yutaka Narasaki)

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