F1第5戦スペインGP 決勝トップ10ドライバーコメント(1)

 2019年F1第5戦スペインGP決勝で6位〜10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。

■リッチ・エナジー・ハースF1チーム
ロマン・グロージャン 決勝=10位

2019年F1第5戦スペインGP ロマン・グロージャン(ハース)

 全体にいい週末で、ペースも良かった。セーフティカーが入るまでは、ほぼ単独のドライブで、いいレースをしていた。そこまでは順調だったんだ。ただ、リスタートで少し厄介なことになり、そこでいくつかポジションを失ったのが痛かった。それでも、この週末の僕らの仕事には満足しているし、クルマが速いことを示せて良かったと思う。次はもっと上を目指すよ。

■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ダニール・クビアト 決勝=9位

2019年F1第5戦スペインGP ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)

 今日は何度かエキサイティングな瞬間があったけれど、残念ながら好結果をつかむチャンスをピットストップで失った。ピットに戻った際にタイヤが用意されていなかったんだ。ピットインするという判断は直前になって行われたので、そういうトリッキーな状況ではこういったことは起こりうる。僕らチームは、この一件から学ぶことができるだろう。

 ピットレーンでの不運な出来事の前には7番手を走行していた。だからその位置でフィニッシュできたかもしれない。それでも今日はポイントを稼ぐことができたので、それについては喜んでいる。マシンのパフォーマンスは向上しつつあり、感触がどんどんよくなってきている。今後、いい日が訪れるはずだよ。

■マクラーレンF1チーム
カルロス・サインツJr. 決勝=8位

2019年F1第5戦スペインGP カルロス・サインツJr.(マクラーレン)を応援するスペインのファンたち

 母国グランプリでこの好成績! 楽なレースではなかっただけに、今日のポイント獲得をチームのみんなと祝いたい。今回も激戦の末のポイントフィニッシュだった。レースの半分は苦戦したものの、戦略は適切に実行され、ピットストップも文句なしで、僕もここという場面で何度かいいオーバーテイクを決めることができた。そうして僕らはチャンスをつかみ、8位でフィニッシュした。

 どうしてペースが良くなかったのか、どうして最終セクターであれほど遅かったのかについては、しっかり分析する必要がある。だが、今回もまた観客の応援やチーム全体の手助けのおかげで、ポイント圏内でレースを終えることができた。週末全体を通じて、熱い声援を送ってくれたファンのみんなに感謝したい。

■リッチ・エナジー・ハースF1チーム
ケビン・マグヌッセン 決勝=7位

2019年F1第5戦スペインGP ケビン・マグヌッセン(ハース)

 ペースという点では、いいレースだった。特に終盤のペースは素晴らしかったね。タイヤについてもそれほど問題はなく、これまでよりもはるかに良かった。セーフティカーが出た時のピットストップでは、チームがすごくいい仕事をして、(ダニール・)クビアトの前に出ることができた。リスタートでもうまくタイヤの温度を維持して、まずロマンを抜き、さらに(ピエール・)ガスリーにもアタックしたけど、彼にはついて行けなかった。いいレースができたよ。

■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
ピエール・ガスリー 決勝=6位

2019年F1第5戦スペインGP ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)

 ファーストスティントはまずまずだったが、終盤にかけてグリップのなさとデグラデーションに苦しむようになった。フロントウイングにラバーのデブリが大量に引っ掛かり、その影響でスライドするようになり、セカンドスティント以降はペースが落ちてしまったんだ。力を尽くしてプッシュしたけれど、前を行くフェラーリについていくことができなかった。

 セーフティカー後のリスタートで、シャルル(・ルクレール)をオーバーテイクしようとしたが、成功しなかった。でもとてもいいバトルができたよ。ターン3で軽く当たってしまったけどね。完走してポイントを獲得することができてうれしい。

 火曜にテストが始まる。そこでいろいろなことを試すことができるだろう。今後訪れるいくつかのサーキットは比較的僕らのマシンとの相性がいいはずだから、大きな可能性がある。楽しみだよ。

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