ちょっと気になる? ニューヨークの地下鉄に関する素朴なギモン 進化してます!NY地下鉄の今③

知識深めにミュージアムへ
〜ニューヨーク交通博物館〜

レトロな車内

階下にはホームがあり、歴代の車両が並ぶ。最古級は1917〜64年に走っていたIRT(インターボロ・ラピッド・トランジット)の「4902」(写真下)。籐(とう)椅子風の座席は弾力があり、良い座り心地。天井の送風機もレトロ。

子供大はしゃぎ

施設は広く、子供にとっては迷路のよう。最初は線路敷設の歴史紹介、中盤は運転士気分を味わえる体験型の乗り物が多数。紙細工の列車などを作れるスペースも。9番線など昔の行き先案内や各国の乗車マナーを示したポスターは年代物。

遊び心たっぷりの商品ずらり

博物館は公式グッズの販売店を併設している。お店は他にも、グラセンのギャラリーを兼ねたアネックスと、ダウンタウンにある(2 Broadway)。各路線をあしらったTシャツやバッグ、文房具、食器に傘、時計、ネクタイと幅広く取りそろえている。

時代の変遷感じて

写真の2車両「R30 8506」(写真上)と「R33S 9306」は60年代に登場した。4902よりはだいぶ近代的になったものの、現行車両と比べるとやはり古風。床や椅子の色合い、鉄製の吊り手が時代を感じさせ、味わい深い。

ちょっと気になる? MTAの素朴なギモン
変化が続く地下鉄。「非接触型改札はいつから?」「Lラインの運行状況は?」といった最近の動向から、構内のパフォーマーや利用に関する素朴な疑問を解決。マナーを守って乗車しましょう。

Q 非接触型改札はいつから使えますか?
Q 5月31日(金)から導入されます。まずは4〜6番線のグランドセントラル駅からアトランティックアベニュー=バークレイズセンター駅などで始まり、順次エリアが広がります。対応するクレジットカードやスマートフォンなどを改札の装置にかざして入ります。新システムは「OMNY」と呼ばれます(①、②)。なお、メトロカードも当面の間、引き続き使えます。

Q OMNYとは何ですか?
Q 「One Metro New York」の頭文字で、接頭辞「omni」(全ての)の意味が込められています。

Q 料金が改定されたそうですね?
Q 先月21日に「7日間パス」は32ドルから33ドル、「30日間パス」は121ドルから127ドルとなりました。1回分の基本運賃2.75ドルは据え置かれています。

Q Lラインの運行状況が知りたいです。
Q 工事のため一時期は閉鎖の方針でしたが、撤回されました。先月下旬から本数を減らして運行しています。詳しくは専用ページ(new.mta.info/l-project)に載っていて、メールで最新情報も受け取れます。変則運行は長期に及ぶので、留意しましょう。

Q トイレのある駅はどこですか?
Q 駅によってはトイレがありませんが、多くの始発駅やグランドセントラル、タイムズスクエアなどの主要駅には設置されています(③)。

Q 私も駅構内で演奏したいのですが?
Q MTAは定期的にパフォーマーのオーディションを行っており、認可された人が腕前を披露できる仕組みになっています(④)。

Q 写真映えする車両を教えてください。
Q Sラインは時々ラッピング車両が走っています。車内も彩られ、面白いです(⑤、⑥)。車両などをあしらったステンドグラスも駅によっては見掛けます(⑦)。

Q 車内で激しく踊っている人を見掛けます。
Q 大音量での音響機器の使用や、手すりを使ったダンスはNGです。なお、そうした乗車マナーを表すコップなども、ニューヨーク交通博物館のお店で売られています(⑧)。

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