<ひとズーム>長崎県福祉保健部長・中田勝己さん(43) 医療人材定着へ注力

中田勝己さん

 離島が多い長崎県では、地域医療を守るため、医師や看護師ら医療人材をどう確保していくかが課題だ。「人材の養成、定着に向け、みんなで知恵を出し合いながら取り組んでいく」

 北海道出身。寒さに強いのか、冬場は「薄着だね」とよく言われる。北海道大医学部で学び、医師免許取得後、東京で救命医療と総合診療の現場へ。2002年、厚生労働省に入庁し、原爆医療などを担当した。昨年10月、県福祉保健部政策監として長崎県に出向。地域医療政策を任された。

 医師免許を持つ行政マンとして、医療現場の実態を県政に反映していくことが期待されている。「行政は県民のためにあることを忘れず、医療を受ける側、提供する側、両方の立場の話をよく聞き、分析、検証していく。その積み重ねが県民のための政策になる」

 「仕事は楽しく」と自らに言い聞かせている。「難しい判断が求められる場面もあるが、やりがいを持ち、いい雰囲気をつくりたい」

 自分なりの健康法は、よく寝ること。趣味は旅行で、離島を巡りたい。長崎は「歴史ある街」という印象。西洋医学発祥の地で働けることに、縁を感じている。ふわふわとした甘い物が好物で、カステラが大好き。

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