室蘭は26億円黒字

日鋼決算、鋼板・鋼管の売り上げ増

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 日本製鋼所(東京)は13日、2019年3月期決算(連結)を発表し、産業機械事業、素形材・エネルギー事業ともに売上高が増加し、前年同期比4・0%増の2201億5300万円、経常利益は同26・3%増の279億2500万円の増収増益。当期純利益は同86・4%増の199億6600万円。

 室蘭製作所の素形材・エネルギー事業は、売上高は電力・原子力製品が減少したものの、クラッド鋼板・鋼管事業が増えて同13・7%増の412億5100万円、前年同期に損失を計上した営業利益は、固定費の圧縮などに努め26億7600万円の黒字に回復した。

 一方、産業機械事業は、中国市場で車載用リチウムイオン電池の需要が停滞、米中貿易摩擦に伴う設備投資動向への不透明感が増し「市場動向に変化が生じている」とし、21年3月期までの中期経営計画の数値目標について、見直しを検討する。

 20年3月期の連結業績見通しは、売上高2250億円、営業利益190億円、経常利益200億円、当期純利益は140億円を予想している。

 室蘭製作所は、天然ガス需要増加で伸長が期待されるクラッド鋼板・鋼管の圧延装置の生産能力を強化するほか、月島機械との協業や、需要が伸びる見通しのチタン銅合金の溶解・鋳造加工に関するJX金属との合弁会社設立、グループ会社を統合再編した新会社設立などにより、新事業の早期事業化や育成による安定黒字化を目指す。
(菅原啓)