<登米ウイーク>アニメ文化、世界に発信 南方の工房「デザインココ」 フィギュア作り職人技磨く

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工房で作業する二階堂さん
デザインココの工房が製作した劇場アニメ「プロメア」の主人公の等身大フィギュア。アニメの画像を基に立体的に成形する
劇場アニメ「プロメア」の画像 (c)TRIGGER・中島かずき/XFLAG

 人気漫画や有名アニメに登場するキャラクターの等身大フィギュアを作り、完成度の高さで注目を集める工房が宮城県登米市南方町にある。働くのは30代中心の若手造形職人たち。「登米市で日本のトップコンテンツ作りに関わることができるのが誇り」と作業に励む。

 工房を持つのは登米市が創業地のデザインココ(仙台市)。宣伝・展示用の立体造形物製作のほか、3Dプリンターの開発販売でも知られる。工房では造形職人ら約20人が働く。

 最近手掛けたのが、24日から全国公開される劇場アニメ「プロメア」の主人公の等身大フィギュア。3月に東京で開かれた大規模なアニメイベントで映画のPR用に展示され、来場者の評判になった。

 等身大フィギュアは3Dプリンターでパーツを作り、造形職人によって仕上げられる。キャラクターを2次元の画像から立体造形物にした際の違和感など完成度を左右するのが、磨いたり削ったりする下地処理と塗装だ。工房の技術は高く、大手出版社からの注文が舞い込む。

 工房に入って5年になる同市米山町出身の造形職人二階堂允(まこと)さん(32)は「注文の難度が年々高くなっているが、好きなことを仕事にしているので楽しい。技能を向上させて要求に応えたい」と張り切る。

 登米市は故石ノ森章太郎さんや大友克洋さんら著名な漫画家を輩出した地。二階堂さんは「いつかは大友さんの代表作に登場するようなバイク外装や、石ノ森さんの戦隊ヒーローのオリジナルフィギュアなども手掛けてみたい」と話す。