花火に活用も 防災用フロート、横浜港大さん橋突端に設置

客船の出港時に花火を打ち上げたミニフロート=4月28日、横浜港大さん橋国際客船ターミナル

 横浜港大さん橋国際客船ターミナル(横浜市中区)の突端に、災害対策用の浮体式係留施設(ミニフロート)が設置された。

 国が所有する構造物で縦25メートル、横80メートル。市港湾局が管理し、平時は花火の打ち上げなどに活用し、大さん橋や横浜港の活性化に役立てる。災害時には緊急物資を海上から搬出入するために使うという。

 4月28日夜にはクルーズ客船「ウエステルダム」出港時にミニフロートを初めて活用し、特殊効果煙火と呼ばれる演出花火を75本打ち上げた。大さん橋の指定管理者によると、昨年3月から行っている客船見送りキャンペーンの一環で、花火の打ち上げは初めて。

 担当者は、今後の活用については検討中で「市民に喜ばれるようなイベントで積極的に使っていきたい」と話している。

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