<ひとズーム>長崎県警地域部長・宮崎光法さん(57) 住民と信頼関係築く

宮崎光法さん

 この春、長崎県警に新設された「地域部」。交番や駐在所などに勤務する「制服警察官」約千人をまとめる重責を担う。「日ごろから住民と信頼関係を築いていくことが大事。初動捜査の要でもある」。事件事故の解決と抑止双方の観点から「かかる期待は大きい」と自負する。

 昨年以降、全国的に交番・駐在所の襲撃事件が相次ぎ、警察官を守る防犯態勢の強化も課題の一つ。ただ、今も昔も、警察官は市民に安全安心を与える身近な存在。「心の距離は広がらないように」と心掛ける。

 佐世保署京町交番を振り出しに主に刑事畑を歩んできた。26歳からの3年間は同署刑事2課の暴力犯係に配属。あらゆる事件を経験し、自信を付けた。取り調べも人脈づくりも経験がものをいう世界。新人警察官には「先輩の良いところを見習いながら貪欲に勉強してほしい」と期待する。

 性格は白黒をはっきりさせるタイプ。休日の楽しみは五島で暮らす家族に会いに行くことだ。なぞなぞに熱中する長女(9)のため、「問題のレパートリーを増やさないと」と照れ笑いを浮かべた。

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