【MLB】大谷翔平、感触十分の特大1号「いくな、と」初本塁打で「明日以降リラックスして」

第2打席で今季1号本塁打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

3回無死三塁で130m超の特大2ラン「練習から見え方、捉え方悪くなかった」

■エンゼルス 5-4 ツインズ(日本時間14日・ミネソタ)

 エンゼルスの大谷翔平投手が13日(日本時間14日)、敵地ツインズ戦で復帰後初アーチとなる逆転の1号2ランを放った。2試合ぶりに「3番・DH」でスタメン出場。1点差で迎えた3回の第2打席で左中間への特大の一発を放ち、復帰7戦目、26打席目でついにアーチをかけた。9回の第5打席でも右前安打を放って2安打1本塁打2打点、4出塁と活躍し、チームも接戦を制して勝利した。

 初回の第1打席は四球を選び、1点を返してなおも3回無死三塁のチャンスで第2打席に立った。3ボール1ストライクからの5球目。ツインズのエース右腕ベリオスが投じた、真ん中付近に入った真っ直ぐを捉えた。打球は中堅バックスクリーン左、上部にあるボードを直撃する特大の逆転2ラン。MLB公式データ解析システム「スタットキャスト」によると、打球速度111.6マイル(約178.6キロ)、飛距離429フィート(約130.8メートル)の特大の一発となった。

 試合前の打撃練習でも推定135メートルの特大弾を3発放つなど、11本の柵越えを放っていた。「昨日も良かったですし、打撃練習のときのボールの見え方も、捉え方も悪くなかったので、そのまま試合に入ったんですけど、四球も取れましたし、出てくれたのは良かったかなと思います」。感覚の良さをそのまま発揮した復帰1号となった。

 久々の実戦での本塁打は、本人の感触も十分だった。「捉えた感じもいくなと思いましたし、練習で打っている感じでレフトも浅めで多少打ち損じてもいくのはわかっていたので、いくなと思ってました」。打った瞬間に本塁打を確信するほどの当たりだったという。

 待望の初本塁打。報道陣から「これでラクになるか?」と問われると「個人的に楽になることはないですけど、チームとして初戦、カードの頭を取れたことは、ましてや相手が素晴らしい投手だったので、いいことじゃないかなと思います」と回答。そして「安心というか、明日以降リラックスして打席に入れるかな、早めに1本出ると、その以降の打席がちょっと楽になってくるかなと思います」と語った。

「打撃に関しては感覚が戻れば、十分同じような感じでいけるとおもっていた。ただ配球含め攻め方も変わってくると思うので、自分が進歩しないと去年と同じ、それ以上の成績を残すのは去年と同じことをやっていては難しいのかなと思っています」と語る大谷。待望の初本塁打で、完全復活を印象付けた。(Full-Count編集部)

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