大分県警機動隊に初の女性隊員 「優しく頼もしい存在に」【大分県】

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訓練で負傷者役の隊員に声を掛ける財津美加巡査長(右)=大分市の県警察学校

 県警機動隊(染矢慎二隊長)に今春、初の女性隊員となる財津美加巡査長(26)が入隊した。体力やタフさが求められる男社会の中で、柔らかい言葉遣いや気配りを生かしてもらうのが狙い。「自分にしかできない役割があるはず。優しくて頼もしい隊員を目指す」と意気込んでいる。

 「絶対に助けますから。頑張りましょう」。4月上旬に大分市内で開かれた救出訓練。財津巡査長は負傷者のけがや容体を調べ、ストレッチャーに乗せると「もう大丈夫ですよ」と声を掛けながら搬送した。

 高さ10メートルからロープで降下し、チェーンソーで木材を切断するなど男性隊員と同じハードな訓練も。入隊後3週間に及んだ基礎訓練では新入隊の同僚3人とともに、ヘルメットや靴など重さ7キロの装備を身に着けたランニングなどで体を鍛えた。

 日田市出身。2011年、県警に採用され、別府署の地域課などに勤務した。 高校時代にボート部で全国大会出場の経験があり、警察官になって始めたライフル射撃は国際大会に出場する腕前だ。予想していなかった機動隊入りにも「体力は男性に劣るが、精神力や技術でカバーする。訓練に励み、現場出動に備えたい」と頼もしい。

 県警によると、女性隊員を配置するケースは全国的に増えつつある。県内は災害現場だけでなく、秋にラグビーワールドカップを控え、女性の要人警護や群衆誘導の「DJポリス」といった活動を念頭に置く。

 染矢隊長(55)は「女性の活躍を推進する時代の流れもある。練度を高めて、被災者らに安心感を与える隊員になってもらいたい」と期待する。