マシンバランスに悩みつつもポイント獲得ができたのは「セーフティカーのおかげ」とサインツJr.

 カルロス・サインツJr.は、タイムリーなセーフティカー導入とマクラーレンF1チームの優れた戦略なくしては、スペインGP決勝でポイントを獲得できたかどうか分からなかったと考えている。

 バルセロナでの母国レースではほとんどの間トップ10圏外を走行していたサインツJr.だったが、最終的には8位で終えることができた。

 マクラーレンのチームメイトであるランド・ノリスとレーシングポイントのランス・ストロールがコース上で衝突した結果、セーフティカーが導入された。サインツJr.はその時点では、ポイント圏外でチェッカーフラッグを受けるところだったと語っている。

「ポイントを獲得できるなんて、まったく思っていなかった」とサインツJr.は語った。

「11位を維持していたが、リカルドは最終セクターで僕よりもだいぶ速く、彼を後ろに抑えておくことができなかった」

「ある時点で彼に抜かれたが、僕がまた抜き返した。僕たちは11位と12位を争っていたんだ。セーフティカーが出たことと、前へ行こうとする集団の助けを得ることができていた。3周の間、ターン1に入る際には彼らについて行けた」

 サインツJr.は最終的にトロロッソのダニール・クビアトとハースのロマン・グロージャンのふたりを引き離し、順位を10位から8位に上げた。

 しかしサインツJr.は、バルセロナの難易度の高い第3セクターでは、MCL34のバランスの悪さに苦しめられていたことを認めた。

「トロロッソのふたりとハースのひとり、そしてリカルドをオーバーテイクしなければならなかったので、すべてのチャンスから恩恵を受けたことになる。良いレースだったと思うよ」とサインツJr.は付け加えた。

「最終セクターでの遅さを改善する必要があることが分かった。僕らはそこでは速さがなかった」

「それ以上のことはない。今日はマシンのバランスが良くなかったが、何かを大幅に変更しなければならないわけではなさそうだ」

「今日ペースが出なかった理由を見つけられることを願っている。でもポイントを獲得できたのだから、チームの全員にとって喜ばしいことだ」

© 株式会社三栄