中田前横浜市長、自民参院比例で出馬へ

自民党の二階俊博幹事長と面会後、取材に応じる中田氏=14日午後、同党本部

 自民党は夏の参院選の比例代表に、前横浜市長の中田宏氏(54)を擁立する方針を固めた。中田氏が14日、党本部で二階俊博幹事長と面会し、立候補要請を受諾する意向を伝えた。中田氏は神奈川新聞社などの取材に「自民党でやるという腹をくくった」と述べた。

 近く公認が発表される見通し。今後、入党手続きも進める。中田氏が自民に所属するのは初めてとなる。

 入党理由について、政権交代が難しくなっている現状を挙げたほか、「自分も年齢が50代半ばとなり、日本のためにできることを現実にしていかなければいけないと強く思った」と説明。二階氏からは「頑張ってほしい」と激励されたという。面会には同党の山田宏参院議員が同席した。

 入党後は「基本的には無派閥でやっていこうと考えている」とし、地方分権改革に意欲を示した。出馬に当たっては、「(神奈川では)菅義偉官房長官とも意見交換させていただいた」と語った。

 中田氏は1993年の衆院選・旧神奈川1区に日本新党から出馬し、連続3回当選。2002年から横浜市長を務めたが、2期目途中の09年に辞職した。12年衆院選で日本維新の会の比例北陸信越ブロックで当選し、国政復帰。14年の衆院選では次世代の党で神奈川18区から出馬したが落選し、翌15年に次世代を離党していた。

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