害獣対策で共同研究 四十万・畑の会 県立大、金沢工大、地元企業

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 四十万の里山整備に取り組む住民団体「みんなの畑の会」は14日までに、県立大と金沢工大、地元企業と連携し、害獣対策に向けた本格的な共同研究に乗りだした。監視カメラを設置して野生動物の生態を調べ、畑周辺から害獣を遠ざけるロボットや、害獣が嫌う臭いの開発などを行う。自然豊かなフィールドを学生の研究に生かす試みも進める。

 畑の会は生い茂った竹を使ったビニールハウス作りや市民向けのタケノコ掘り体験などを通じ、持ち主の高齢化で手入れが難しくなった里山の保全に取り組んでいる。一方、イノシシなどによる里山の農作物被害は近年深刻さを増しており、効果的な対策を講じるため、西田敏明代表が各大学と企業に協力を依頼した。

 共同研究には、動物生態学を専門とする県立大の大井徹教授、ロボットシステム専門の土居隆宏准教授が参加し、無人搬送システムの設計などを行う物流運搬設備製造業の「シコウ」(進和町)が技術面でサポートする。

 現時点では人工知能(AI)を備え、害獣を追い払うロボットや、害獣が忌避反応を示す臭いの開発などを想定している。

 臭い成分については、多くの害獣にとって天敵とみられる、オオカミの尿などが研究対象となっている。西田代表は「アイデアを出し合い、全国でも広く利用できるようなシステムを打ち出したい」と話した。