くじ引き落選、異議申し立てを棄却 相模原市選管

相模原市選挙管理委員会から棄却理由について説明を受ける松浦千鶴子氏(右)=相模原市役所

 4月7日に投開票された相模原市議選の中央区選挙区で、くじ引きで落選した無所属新人の松浦(まつうら)千鶴子(ちづこ)氏の異議申し立てについて、相模原市選挙管理委員会は15日、棄却を決定した。

 松浦氏は「主張が認められなかったことは納得できず残念だ。今後、県選挙管理委員会に対して審査を申し立てることも検討する」と話している。

 松浦氏は無効票の中に「まつうらちかこ」「まつうらちか子」と書かれた票があり、これらの票が自身の票であると主張。同選挙区には、似た名前の松永(まつなが)千賀子(ちかこ)氏が立候補していた。

 「まつうらちかこ」と書かれた票について、市選管は「氏は松浦氏と一致しているが、名が松永氏と一致している限り、(松浦氏に)投票する意志を有していたことが明白であるとは認められない」と結論付けた。

 定数17の中央区選挙区には25人が立候補。得票数の17番目に松浦氏と共産党新人の今宮祐貴氏が3158票で並び、公選法に基づいてくじ引きが行われ、今宮氏が当選していた。

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