地域の福祉を応援! タイムスふれあい事業 助成を受けた3団体の喜びの声

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助成金で机3台といす12脚を新調し、明るい雰囲気で作業に取り組む利用者ら=竹富町・西表島のスオウの木

 地域の福祉を応援する「タイムスふれあい事業」が今年で16回目を迎える。県内の小規模福祉施設・団体などを対象に、クーラーや電子機器など、活動の充実に向けた助成金を贈り、支援してきた。前年度に助成された8団体のうち、3団体の活動の様子や喜びの声を紹介する。

 浦添市障がい児(者)の療育・育成・自立支援をめざす会「ドレミサークル」(浦添市)▽てるしのワークセンター(南風原町)▽就労継続支援B型事業所「みみの木」(那覇市)▽一般社団法人がじゅまる「自立・就労センター希望の大地」(浦添市)▽燦花「くくるばな」(宜野湾市)▽地域活動支援センター3型ふれあいセンター(那覇市)▽共同作業所スオウの木(竹富町)▽特定非営利活動法人うりずん(浦添市)

◆作業台新調、弾む会話 <西表島・スオウの木>

 竹富町南風見の共同作業所スオウの木(金子裕一代表)は助成金で利用者が作業で使う机といすを買い替えた。だましだまし使っていた古い作業台が真新しくなり、作業所内の雰囲気も明るくなった。利用者らは居心地良さそうに腰を掛け、テキパキと手を動かしながら会話も楽しむ。金子代表は「壊れる心配がなく安心してものづくりに励む環境ができた」と喜ぶ。

 21~70歳の男女10人が就労支援を受けて菓子や雑貨づくりに取り組む。島発の土産品を担う雑貨はクリップやコースターなど多彩で、島の貝殻や月桃などを材料に豊かな感性で世界に一つだけの製品に仕上げる。

 お気に入りの場所で作業中の平良トムさん(21)は快適なあまり時々居眠りすることもあるという。「使いやすくて本当にジョートーです」とにっこり。軽快に手を動かす大居晴子さん(47)は「おしゃれな感じでとてもステキ」と声を弾ませた。

◆車2台目、納品に活躍 <那覇・みみの木>

 聴覚障がいのある27歳から88歳までが汗を流す那覇市の就労継続支援B型事業所「みみの木」。財布や名刺入れなど小物を作ったり、洋服やポーチを包んで納品したりと、忙しい中にも利用者の笑顔があふれる優しい空間だ。

 ふれあい事業を活用し購入できたのは自動車。これまでは車が1台しかなく、商品の納品などで車が足りないときには職員の自家用車で対応をお願いしていた。今では2台の車がフル回転している。

 来間正人施設長は「購入した自動車は古紙回収にも活用している。得た収入は利用者の工賃になるのでとても感謝している」と話す。

 売れ行き好調な携帯スタンドを作る担当で、2016年の開所当初から通う那覇市の與古田永吉さん(78)は「いろんなところで大助かりだ」と目を細めた。「みみの木」の目標は、親子が将来を心配せずに安心して暮らしていけるグループホームをつくることだという。

◆専用PC、活動の力に <浦添・ドレミサークル>

 浦添市障がい児(者)の療育・育成・自立支援をめざす会「ドレミサークル」は、助成金で専用パソコンを購入した。手登根富美子代表(56)は「行政への提出物や会報誌、行事のチラシはそれまで、他の団体のパソコンを借りて作成するため必要以上に時間がかかっていた。今は気兼ねなく使え、作業がとてもスムーズ」と喜ぶ。

 会員は知的障がいを中心に身体、発達障がいがある子と親ら52人。歌や楽器演奏を心身のリハビリに役立てる月2回の「療育音楽事業」を柱に調理実習やクリスマス会、陶芸など多様な企画で交流してきた。

 手登根さんは、長女の侑希さん(30)に重度知的障がいと軽い身体障がいがある。同じ悩みを共有できる場がほしいと会を立ち上げて23年。「子育てで追い詰められた時期もあったが、会の仲間のおかげで生きてこられた」としみじみ。「親子ともども地域で健康に暮らせるよう、これからも気張らず活動を続けていきたい」と語った。

2019年度の助成募集、締め切りは5月24日

 沖縄タイムス社は、2019年度第16回「タイムスふれあい」事業の助成団体を募集している。申し込みは、所定の申請書に必要事項を記入して郵送する。締め切りは24日。詳しい内容は沖縄タイムスのホームページにて。

 問い合わせは、沖縄タイムス社総務局総務部。電話098(860)3548(平日午前9時~午後5時)、ファクス098(860)3606。

購入した自動車を前に笑顔を見せる「みみの木」の利用者と来間正人施設長(前列右)=10日、那覇市若狭
音楽療法士やボランティアのサポートで療育音楽に取り組むメンバー=浦添市内(ドレミサークル提供)