清正「八の字堰」を復元 八代市・球磨川 環境改善、川遊びも

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国土交通省八代河川国道事務所が復元した球磨川の八の字堰。石組みが上流(右奥)から末広がりになっている=八代市

 八代市渡町の球磨川で12日、加藤清正時代にあった「八の字堰[ぜき]」の復元事業完了を記念するイベントがあった。国土交通省八代河川国道事務所が2015年に着工、今年3月に完成した。

 堰は、上流から見て末広がりの八の字型で、右岸側が全長約160メートル、左岸側が約200メートル。イベントでは、流れが緩やかになった川面で親子らがカヌーなどを楽しんだ。

 堰は約400年前、八代城下町の水害対策や利水のために清正が築いた。下流には、アユをはじめ川魚のえさ場や産卵場となる瀬があったが、1969年に可動式遥拝[ようはい]堰が完成したことに伴い、撤去された。

 復元事業には、生物の生息環境を取り戻すことや川遊びの場所にする狙いもある。市は、近くの河川敷に本年度中に多目的広場などを整備する。

 イベントを前にあった式典では、国交省水管理・国土保全局の塚原浩一局長が「清正からの歴史と水辺に触れ合える空間になるように願う」とあいさつした。(益田大也)

熊本日日新聞 2019年5月14日掲載