ロッテ井口監督「なかなか繋がらなかった」2点止まりの打線を嘆く

ロッテ・井口監督【写真:荒川祐史】

7回2失点の涌井は評価「しっかりゲームを作ってくれた」

■オリックス 3-2 ロッテ(15日・ZOZOマリン)

 ロッテは15日、本拠地ZOZOマリンスタジアムでのオリックス戦に2-3で敗れ、勝率5割に逆戻りとなった。

 初回、オリックス先発榊原から荻野の内野安打を起点に、盗塁と暴投で無死三塁のチャンスを作り、2番鈴木の二塁ゴロで1点を先制。だが、3回、先発涌井が9番佐野の左安打を起点に盗塁と内野ゴロで1死三塁。前進守備で2番福田を二塁正面へのゴロに打ち取ったものの、佐野の足が勝り同点のホームインを許してしまう。

 その後、両投手が好投して迎えた6回、オリックスは2本の二塁打で、涌井から1点を勝ち越し。ロッテも7回に力投を続ける榊原から2本の安打で2死3塁とし、7番清田が榊原の107球目の直球を中前にはじき返して再び同点に追いついた。だが、8回に2番手唐川が1死一、三塁のピンチを作り、二塁ゴロの間に、決勝点を与えた。

 荻野とレアードがそれぞれ3安打を放ちながら、あとが続かず2得点に終わったロッテ。「(打線が)なかなかつながらなかった」と試合後の井口監督。特に、この日3安打を放ち、自身7試合連続安打中と、復調気配の1番荻野の後を打つ、2番鈴木と3番角中の無安打が響いた。

 試合前には「週頭なので、長いイニングを投げてくれれば」と、送り出した先発涌井は7回112球2失点。「ワクはしっかりゲームを作ってくれたが、打つ方で援護することができなかった」と、粘投を見せたベテラン右腕の投球を評価した。

 明日のオリックス先発は、パ・リーグ防御率2位の1.37をマークする山本由伸。今季2度の対戦でも16回で2得点。防御率1.13と抑えられているが「明日は接戦のゲームになるので、打線で盛り立てていきたい」と、指揮官は惜敗の悔しさを押し殺しながら、視線を明日へ向けていた。(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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