夜間景観を考える「長崎照明探偵団」

中島川周辺を散策する面出さん(右端)と参加者=長崎市諏訪町

 長崎市は14日夜、夜間景観の在り方を考えるワークショップ「長崎照明探偵団in中島川・寺町エリア」を長崎市の中島川、寺町周辺で開いた。約40人が参加し、街の明かりについて考え意見を交わした。

 長崎市の夜間景観整備の監修者で、照明デザイナーの面出(めんで)薫さん=東京在住=をゲストに招いた。面出さんは街の光を観察し調査する非営利団体「照明探偵団」の団長を務めている。照明探偵団は1990年に東京からスタートし、世界12都市に支部を置く。団員は約千人。

 参加者は4班に分かれ約1時間、街の明かりに注意しながら散策した。「中島川に映る光が美しい」「店舗の看板と街路灯の明かりの色に統一性があった方がいいのでは」など、感じたことをその場で発言。街歩き後、意見を集約しグループごとに発表した。

 同市中通り商店街振興組合代表理事の近金(ちかがね)栄治さん(58)は「街の光にも目を向け、観光客のことまで考えたまちづくりをしたい」と感想を話した。

 長崎市は2017年5月に発表した「環長崎港夜間景観向上基本計画」に沿って、観光施設などが集中する地域のライトアップや街路灯の整備を進めている。2020年3月末までに中島川・寺町など3エリアを整備する予定。

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