【MLB】2安打デビューの日系3世ヒウラ 昇格の知らせはトイレで「言葉が見つからなかった」

メジャー昇格し即スタメン出場、マルチ安打を記録したブルワーズのケストン・ヒウラ【写真:AP】

初安打の瞬間を振り返り「一塁まで走っているときに、脚が凄く重く感じた」

■ブルワーズ 6-1 フィリーズ(日本時間15日・フィラデルフィア)

 ブルワーズの日系3世ケストン・ヒウラ内野手が14日(日本時間15日)、敵地でのフィリーズ戦で圧巻のメジャーデビューを飾った。この日メジャー初昇格を果たすと、「7番・二塁」で即スタメン出場。メジャー初安打を含む2安打を放った。

 3点を先制した2回にメジャー初打席に立ったヒウラ。無死走者なしで投手強襲の内野安打を放ち、待望のメジャー初安打を記録した。4回の第2打席は四球を選び2打席連続出塁、第3打席は右邪飛に倒れた。8回無死一、二塁の好機で迎えた第4打席は左前打を放ち、メジャーデビュー戦でいきなりマルチ安打をマークした。

 MLB公式サイトも圧巻のデビューを速報。「ヒウラの2安打デビュー“まだ実感が湧かないよ”」と題してレポートした。この記事によると、ヒウラがメジャー昇格の知らせを受けたのは13日の夜。滞在先のホテルのトイレで連絡をもらったという。ヒウラは記事の中で、その時の心境を「言葉が見つからなかったよ。(昇格の連絡は)素晴らしかったね。あまり寝れなかったんだ」と明かしてる。

 また、メジャー初安打の瞬間を「一塁まで走っているときに、脚が凄く重く感じたよ。『なんてことだ、凄く遅いぞ』って感じだったね」と振り返り、メジャーデビューについては「(球場の)ライトは(3A)より眩しさがあって、芝はより緑色で、土の状態もより良くてね。その瞬間に浸っていたよ。まだ実感が湧かないね。けど、そのうちその瞬間が訪れると確信しているよ」と語っている。

 米メディア「FOXスポーツ・ウィスコンシン」では、ヒウラの父のコメントも紹介。「実のところ、私は寝ている時でした。電話が鳴っていて、それ(電話をかけてきたのが)が彼からだと気づくと、『怪我してしまったという報告だろうな』と思ってました。それが最初に思い浮かびました。彼から(昇格の)話を聞いて、素晴らしいサプライズとなりました」と語っている。

 2017年のドラフト1巡目(全体9位)でブルワーズに指名され入団したヒウラ。MLB公式サイトが発表した若手有望株格付けコーナー「MLBパイプライン」で20位に選出され、二塁手部門ではNo.1の評価を受けていた。クレイグ・カウンセル監督は「彼は打撃の際に、非常に落ち着いている。(打撃のメカニックの面で)常にまとまっている。彼はデビュー戦で非常にうまく対応できたと思う」とヒウラを評価。今後の活躍に期待したいところだ。(Full-Count編集部)

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