「せめて日本海で何が起きているかは―」 早期警戒衛星の導入呼び掛け 自民・山本氏

防衛研究所で講演する山本氏=15日午後、東京・市谷

 前防衛副大臣で自民党国防部会長の山本朋広氏(衆院比例南関東)が15日、東京・市谷の防衛研究所で講演し、北朝鮮の動向を念頭に、日本政府として弾道ミサイル発射を探知する早期警戒衛星(SEW)導入の必要性を訴えた。現状は米軍の協力などを基に対処しており、「せめて日本海で何が起きているかは、わが国でも(情報収集する)能力を持った方がいい」と述べた。

 講演は自衛隊員らを対象に、幹部を育成する教育課程の一環で開催。米国、インド、ドイツの軍関係者らを含む約40人が参加した。

 山本氏は党の安全保障政策や、党内の政策決定過程について説明。隊員らに対しては「自衛隊には他の組織には存在し得ない力がある。専守防衛と、困っている人を助けるという当たり前のことを貫いてほしい」と期待を寄せた。

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