避難生活の工夫漫画で ウオズミアミさん(熊本市)「ひさいめし」第2弾

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実用的な災害への備えが描かれた漫画「ひさいめし~熊本より3年」(エコーズ)

 熊本市在住の漫画家ウオズミアミさんが、熊本地震の被災体験から実用的な災害への備えを描いた「ひさいめし~熊本より3年」を出版した。鍋やフライパンでのご飯の炊き方や、大量の水を運ぶ工夫などを漫画で分かりやすく紹介。出版したエコーズ(東京)がクラウドファンディングで募った資金で、学校などに本の寄贈も予定している。

 ウオズミさんは2016年12月、第1弾となる「ひさいめし~熊本より」を刊行。避難先で友人と食べたご飯の温かさや、見知らぬ人の心遣いのありがたさなど、被災体験を中心に描いた。

 第2弾となる今回の作品は、全国各地で大きな災害が相次いだことから、より具体的で役立つ情報を盛り込んだ。余震が続いている時の注意点や、食料の備蓄、節水時の工夫、ネコとの被災生活などを紹介。特に、鍋やフライパンを使ったご飯の炊き方は、北海道胆振[いぶり]東部地震(18年)の際にSNSで紹介したところ、大きな反響があったという。

 ウオズミさんは被災した影響で、経済的に逼迫[ひっぱく]した時期もあったが、前作の読者から「つらい気持ちを代弁してくれてうれしかった」と声を掛けられたのが執筆の支えになった。

 ウオズミさんは「2作目には避難生活を乗り切るために皆さんが実行したことを描いた。災害が続く時代、全国の人に役立ててほしいと思う」と話している。

 エコーズはクラウドファンディングで集めた約25万円をほぼ全額、本を寄贈する費用に充てる。現在、図書館や子ども食堂を運営する団体など、寄贈先を募っている。https://forms.gle/iMWcBAHcxaHX...から申し込む。

 「ひさいめし~熊本より3年」はA5判、1080円。(清島理紗)

(2019年5月16日付 熊本日日新聞朝刊掲載)