江田島オリーブ油2部門で世界一 イタリアで開催、欧州勢抑える

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国際コンテストで1位に選ばれたオリーブ油を手にする沼田社長

 イタリアで4月にあったオリーブ油の国際コンテストで、加工などを手掛ける「江田島オリーブ」(江田島市大柿町)が江田島、呉両市で取れた実だけで作ったオイルが2部門で1位に輝いた。初出品で本場欧州勢を抑えての快挙。江田島市ではオリーブの特産化に取り組んでおり、生産者の励みにもなりそうだ。

 出品したのは「安芸の島の実 江田島搾り」。江田島、呉両市の農家や市民、企業が育てた実を同社が買い取り、品種ごとに搾油してブレンドして作る。緑の実を思わせるフレッシュな風味が特徴という。

 今年で3回目の「マスターズオブオリーブオイルインターナショナルコンテスト」は味の種類や製法などの8部門で競った。世界生産の9割以上を占める地中海沿岸のスペインやイタリアなど12カ国から100点を超す商品が出品された。

 部門別の1〜3位に1点ずつが選ばれ、同社は「ブレンド」「ミディアムフルーティー」の2部門で栄冠をつかんだ。総合部門でも2位を獲得。日本産の入賞は初めてという。

 江田島市では2011年から特産化に向け地域ぐるみでオリーブの植樹を進めてきた。市が苗木の購入代を補助する制度などで市民にも栽培を奨励。11年は50キロだった実の収穫量は18年には約5.2トンに増えた。

 市オリーブ振興協議会会長も務める同社の沼田英士社長(63)は「国際的に高く評価されてうれしい。品質にこだわって出荷してくれる生産者も喜んでくれているはず」と話す。

 同社が運営する大柿町の施設「オリーブファクトリー」で販売するほか、インターネット通販でも扱う。100ミリリットル入り5400円。受賞を受け、容器を変えた3240円の限定商品を店舗販売する。オリーブファクトリー=電話0823(57)5656。