【MLB】圧巻5勝目、前田健太の一問一答「思い通りに」「いいバッティングができた」

12奪三振、2打点の活躍で5勝目を挙げたドジャース・前田健太【写真:AP】

6者連続含む、全て空振りで12奪三振、打っても2安打2打点で初マルチ安打

■ドジャース 2-0 パドレス(日本時間16日・ロサンゼルス)

 ドジャースの前田健太投手が15日(日本時間16日)、本拠地でのパドレス戦に先発し、今季5勝目をマークした。6連続三振を含む今季最多の12個の三振を全て空振りで奪い、6回2/3を投げて3安打無失点。打っても、この日の全得点を叩き出す先制の2点適時打を放つなど、2安打2打点。メジャー初マルチ安打を記録して投打で大活躍した。

 今季5勝目、投打で圧巻の活躍を見せた前田の試合後の一問一答は以下の通り。

――今年最高の投球だった?
「そうですね。前回、ベストのピッチングと言いましたけど、前回よりいいピッチングができたと思います」

――12三振の多くが空振りだった。
「うまくストライクゾーンからボールになるスライダーだったり、緩急をつけたり、色々工夫しながら投げることができたんじゃないかと思います」

――ロバーツ監督は全ての球種に自信を持つようにと言っていた。
「そうですね。全てのボールに自信を持って、自分を信じて投げることができた。どんどんストライクゾーンで勝負することができた。球数も少なくイニングも投げられたので良かったと思います」

――野手陣にホームランを打つだけが野球じゃないと教えられたのでは?
「バットに当たれば、何かが起こるということが分かったと思います」

――打席で何を目指しているのか。
「ランナーがいなければ本塁打を打ちたいし、ランナーがいれば返すことですね」

――タイムリーは捕られると思ったか。
「打った瞬間は捕られると思った」

――もう1人投げたかった。
「しっかりイニングを投げ終えてマウンドを降りることが先発として1番いいことですけど、こうしてチームが勝ったのでベストな選択だったと思います」

――12個全て空振り三振。これまでにあったか。
「無いと思います」

――今日のピッチングは。
「すごくいい内容でしたし、しっかりとしたいいピッチングできたので、最高のゲームだったなと思います」

――感覚は良かった?
「今日は珍しく初回の先頭打者からすごくいい感覚だったので、1人目からいいスタート切ることができた。久しぶりに初回からいいピッチングができた」

――コントロールも良かった。
「全ての球種をうまくコントロールできましたし、ボール球振らせることもできた。思い通りにバッターを振らせることができた」

――1人舞台だった。
「1人ではないですけど、たまたま自分の2打点で勝つことができた。打席に立つ以上、こういう試合はあり得ますし、改めて打席は大事だと示すことができた」

自身初のマルチ安打に「もっと打っていると思っていた」

――マルチ安打は初めて。
「もっと打っていると思っていたんですけどね。意外と打ってなかった。1本打つとちょっと満足する傾向があるんで、満足せずに打てるように頑張ります」

――交代を告げに来た監督にブーイング。
「ファンの人がブーイングしてくれたのはありがたいことですけど、試合で勝ったのでベストなタイミングだったかもしれない。あそこでランナーを出したことがいけなかった。仕方ないですけど、ブーイングと拍手は嬉しいことでした」

――スライダーのキレが良かった。
「久しぶりにバッターを空振りに取る感覚というか、工夫できたというか、今まではこういう感覚はなかった。いい時は今日みたいにスピードだったり、変化の大きさにいろいろ工夫できたり、ボール球をうまく振らせることができる。それができた。感覚が良かったし楽しかった」

――85球のうち64球がストライクだった
「どんどんストライクを投げていくことが大事。悪いときは四球を出したりとかランナー貯めたり、良く無い傾向だった」

――打つ方でも活躍。技術を見せた?
「技術ってことにしといてくれれば(笑)。追い込まれていたので、当てれば何かが起こりますし、ああいう風にヒットになってランナーが返ってくることもある。三振すると何も起こらない。追い込まれていた食らいついていく。とにかくバットに当てて何かを起こそうと思っている。両方追い込まれていたので、いいバッティングができた」(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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