「やまぐちの文学者たち」追補版で計100人に 福田礼輔さんら山口市内から25人登場

 近代以降に活躍した山口県出身もしくはゆかりの文学者で、既に亡くなった人とその作品を紹介する冊子「やまぐちの文学者たち」は、「初版」(63人)が2006年3月に、17人を追加した「増補版」(80人)が13年2月に刊行。このほど、さらなる20人を選定・紹介した「追補版」と、全100人を簡潔に紹介した「ダイジェスト版」が刊行された。発行したのは「やまぐち文学回廊構想推進協議会」(福田百合子会長)。

 追補版には、1994年から2015年までサンデー山口の取締役相談役を務めた福田礼輔さんも選ばれ、次のように紹介された。

 「『サンデー山口』に連載の『やまぐち菜時記』では、ふるさと山口の四季と味覚を、繊細な視点と軽快なタッチで描いた。また、同連載『札の辻・21』も『札の辻:「鱧」の山口春秋』として出版された。(中略)市菜香亭の初代館長を務めるなど、『山口の文化人』としても活躍した福田。ジャーナリストであり、執筆家であり、文化人という、地域にとって、稀有で貴重な存在だった」

 市内からはさらに、朝比奈敦、上野燎、川口重美、中野真琴、永松定、南条範夫、西田幾多郎、和田健の各氏も今回選定。「増補版」までの岩上順一、上野英信、上野さち子、氏原大作、太田静一、小川五郎、大佛文乃、兼﨑地橙孫、嘉村礒多、北森鴻、斯波四郎、新村出、田島準子、友廣保一、中原中也、吉田常夏の各氏と合わせ、市ゆかりの文学者は総勢25人が掲載されている。

 図書館などで閲覧できる。問い合わせは同協議会(TEL083-933-2627)へ

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