子育て世代対象移住体験ツアー 参加者募集

南島原市が企画した「移住体験ツアー」のパンフレット(同市提供)

 長崎県南島原市は田舎暮らしに興味がある市外在住の子育て世代を対象に、空き家見学や移住者の体験談を聞く「移住体験ツアー」を7月19日から1泊2日の日程で開く。今回は特に、全国的に地方移住に関心を持つ子育て世代が増加傾向との分析から、参加者を20~40代の若い世帯に絞って実施する。
 過疎・高齢化が進む市はこれまで、全国規模の移住イベントに参加し、首都圏の希望者に向けた移住・定住の促進に取り組んできた。2013年度からは定住支援策として「田舎暮らし推進事業」を開始。昨年度までの6年間で計72人がU・Iターンしている。
 ツアーは、南島原の生活を意識してもらうことを念頭に、先輩移住者との夕食会のほか、子育て関連施設や空き家バンクの登録物件を見学。世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つ、原城跡巡りも予定している。
 担当者は「寺子屋や子育て支援センターなど特徴的な取り組みを通じて、子育て世代の移住への不安を少しでも和らげ、移住へのきっかけになれば」と話している。
 宿泊、夕食費は無料。首都圏の参加者には東京から長崎までの往路航空券を抽選で6人にプレゼントする。集合時間は7月19日午前9時、解散は20日午後2時。集合、解散場所ともに長崎空港(現地集合など要相談)。定員10人。申し込みは市地域づくり課定住移住班(電0957.73.6631)まで。5月31日締め切り。

海と山、大自然に囲まれた南島原市(同市提供)

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