人手不足、技術で補完 eメッセ、MEX金沢開幕

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 石川県情報システム工業会の「eメッセ金沢2019」(北國新聞社後援)と県鉄工機電協会の「MEX金沢2019」は16日、金沢市の県産業展示館で、計297社・団体が出展して開幕した。各社は最新の情報通信技術(ICT)を駆使した商品やサービス、人工知能(AI)、ロボットを活用した工作機械を売り込み、深刻化する人手不足を補完する技術に注目が集まった。

 産展1号館のeメッセには過去最多の81社・団体が参加した。34回目の開催となる今年は事務作業をソフトウエアで自動化する「RPA」のゾーンが初めて用意され、県内外の11社が出展した。

 PFU(かほく市)は注文書や請求書のデータ入力を自動で行うソフトウエアを紹介し、担当者は「手作業と比べて大幅に時間を短縮できる」とアピールした。NTT西日本金沢支店は手書きの書類を正確に読み込むサービスを展示した。

 NTTドコモ北陸支社(金沢市)は今秋から試験運用が始まる次世代通信規格「5G」をテーマにした展示を目玉にした。仮想現実(VR)を駆使した室内サイクリングや高精細の映像を視聴できる「5Gバス」が人気を集めた。

 IoT(モノのインターネット)で熱中症を未然に防ぐシステムや建設現場の高所作業などをVRで疑似体験できる教育ツールもあった。北陸先端科技大学院大や金沢工大も出展した。

 産展3、4号館で開かれたMEX金沢には過去最大規模の216社・団体が出展し、AIやロボットを用いて生産性の向上を提案する企業が目立った。

 中村留精密工業(白山市)はAIが動作のぶれを補正する複合加工機や、金属の加工時に発生する不要な突起を研磨する「バリ取り」などを人と協力して進めるロボットを披露。高松機械工業(同市)は部材を自動でセットして切削する工作機械を展示し、昼夜を問わず稼働させることで効率良く生産できるとした。

 津田駒工業(金沢市)はロボットが3種類の工具を持ち替え、織機の部品を加工する様子を公開し、澁谷工業(同市)は切断能力を大幅に向上させながらランニングコストを低減させた最新のファイバーレーザー加工機が来場者の目を引いた。

 石川出身者のUIターン就職を促すため、県内に本社や生産拠点を置く16社の紹介コーナーを初めて設けた。18日にはUIターンで県内企業に就職した若手社員のパネル討論を開く。

 合同開会式では、県鉄工機電協会の菱沼捷二会長と県情報システム工業会の宮本研一会長があいさつし、谷本正憲知事、山野之義金沢市長が祝辞を述べた。いずれも18日まで。産展2号館では、県産業創出支援機構の「ビジネス創造フェアいしかわ2019」も始まった。入場無料。