レッドブル代表、メルセデスの強さに脱帽も「いつかは倒せる。今はそのための準備を整えたい」

 2019年F1第5戦を終え、レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、メルセデスが今シーズンのF1を制し、6連覇を果たす可能性が高いとの考えを示した。

 ここまでの5戦をすべてワンツーフィニッシュで終えているメルセデスは、合計217点を稼ぎ、ランキング2位のフェラーリとの差を96点にまで拡大している。

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「今年はメルセデスの選手権になる可能性が高いと思う。ここまでの5戦で獲得可能な最大ポイントと比べると、わずか3点獲りそこなったにすぎないのだ」とホーナーは言う。メルセデスがファステストラップポイントを獲得しなかったレースはここまでの5戦で3戦のみだ。

「シーズンは長いから、目の前の1戦に集中し、一歩一歩進んでいきたい。だが彼らのパフォーマンスは圧倒的に優れている。バルセロナではいつも強かったが、それにしても5戦でワンツーというのは、ずば抜けている」

 1988年にはマクラーレン・ホンダが16戦中15勝を挙げた。今年のメルセデスの強さはそれを思い起こさせるレベルだが、いくらメルセデスであっても全戦優勝という記録を達成するのは難しいとホーナーは考えている。

「21戦中21勝するかといえば、それは分からない。もちろん100パーセントないとは言わないけれど、それを達成するのは恐ろしく難しいだろう」

「誰であっても負ける可能性を秘めている。F1ではチームワークがすべてだ。メルセデスはいま、ピークに達しているが、その状態が永遠に続くことはない。我々のやるべきことは、今後何年かのうちに彼らにチャレンジできるだけのツールと能力を確実に身に着けることだ」

 レッドブル・ホンダは第5戦終了時点で87点を獲得、ランキング3位につけている。

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