登下校時の子どもたち守れ

全国一斉に通学路取り締まり、県警が86人摘発

©株式会社山形新聞社

子どもたちを事故から守るため、県警が通学路で実施した交通違反の一斉取り締まり=16日午前8時19分、山形市小白川町2丁目

 歩道などに車が突っ込み、子どもが巻き込まれる事故が起きていることを受け、県警は16日朝、通学路での交通違反の一斉取り締まりを行った。県外では今月に入り、事故の弾みで車が散歩中の保育園児の列に突っ込み、園児が死亡する事故などが起きている。県警の担当者は「登下校時の子どもを輪禍から守るため、今後も取り締まりに力を入れる」と話している。

 通学路の一斉取り締まりは、本県だけでなく全国でも各警察本部が同日朝、展開した。県内では各署などの警察官約260人が街頭に立ち、小学校周辺の通学路60路線で集中的に行った。

 山形市の山形八小では、山形署員が安全確保のため、登校時間帯に許可を得た車両しか通ることができない「スクールゾーン」に、許可を得ずに入る車の運転者らを摘発。子どもたちが元気に学校に向かう中、道路標識を見落として進入するドライバーが多く、驚いたような表情で取り締まりに応じていた。

 県警交通指導課によると、この日は午前7時半からの1時間に、県内各地で86人を摘発。内訳はスクールゾーンなどの通行禁止違反が最も多い44人で、横断歩行者妨害違反12人、速度違反10人などだった。同署の花輪健一交通2課長は「全国的に児童や園児が巻き込まれる事故が相次いでいる。学校周辺など、子どもが多い場所を通行する際は、交通ルールやマナーを守り、十分注意して運転してほしい」と話した。

 大津市では8日に車2台が衝突し、1台が散歩中の保育園児の列に突っ込んで園児2人が死亡する事故が起きている。県警交通企画課のまとめでは、県内では近年、同様の死亡事故は起きていないものの、昨年は登下校中の小中学生61人が事故で重軽傷を負っており、今年は3月末までの負傷者が15人となっている。