【独占インタビュー!】解説・町田樹さんが語る!「プリンスアイスワールド2019」の魅力

【独占インタビュー!】解説・町田樹さんが語る!「プリンスアイスワールド2019」の魅力

4月27日~5月5日(4月30日~5月2日は休演)に行われた「プリンスホテル プリンスアイスワールド 2019-2020~Brand New Story~」横浜公演の模様が、5月19日にBSテレ東/BSテレ東4Kで放送されます。解説は昨年に続き、町田樹さん。実況は板垣龍佑アナウンサーと、野沢春日アナウンサーが務めました。

解説の収録を終えたばかりの町田さんに「プリンスアイワールド2019横浜公演」についてお話しを伺いました。

── プロスケーター引退後、初の解説ですが、これまでと違った点はありましたか?

「引退してから初めて、ということは意識していませんでした。プロスケーター時代に行った解説も、プロスケーターとしての立場ではなく、純粋に“解説者”という気持ちで臨んでいましたので、そういう意味では心境の変化は全くありません。フィギュアスケートの面白さ、魅力、醍醐味(だいごみ)、美質などを、視聴者の皆さんに分かっていただけるような解説を、これからも目指していきたいと思います」

──「プリンスアイスワールド2019横浜公演」の見どころを教えてください。

「昨年までは今村ねずみさんが演出をされていましたが、今年からMOMOXのモモナガシマさんという方が新たに演出を担当しています。長く『プリンスアイスワールド』を応援してくださっている方は、演出の違いなどにも気付くのではないかと。モモナガシマさんはアーティストやアイドルなどのライブを多く手掛けている演出家ですので、例年よりも、どちらかというとフロアダンスの要素が強く、舞台というよりもライブパフォーマンスのようなテイストに仕上がっているのかな、という印象を受けました」

── 特に注目してほしい選手、演目はありますか?

「『プリンスアイスワールド』は、ジュニアスケーターから本田武史さん、荒川静香さんのような円熟のスケーターまで、幅広い世代のゲストスケーターが滑るショーですので、一人一人の個性を見ていただきたいです。また、今年もキッズスケーターたちが元気よく滑っています。今回の放送では、全ての演技をノーカットで放送しますので、フレッシュな演技から熟成の域に達したスケーティングまで、ぜひご堪能ください。『プリンスアイスワールド』は、次世代のショースケーター、次世代の競技者、その両方に本当に良質な育成の場を提供している、大事な場なのです。そういったところにも、ぜひ注目していただきたいと思います」

── プリンスアイスワールドチームの演技の魅力は何でしょうか?

「やはり何といっても、シンクロナイズドスケーティングの技術に基づいた群舞です。特に、最後のアントニン・ドヴォルザークの『新世界より』は必見だと思います。絵本『スイミー』(レオ・レオニ著)を彷彿とさせるような魚群、あるいは鳥が群れを成して羽ばたいている姿、人間はそういったものから無条件に美を感じますよね。それと一緒で、人間は誰もが、キレイなフォーメーションでの一糸乱れぬ美しいスケーティングに美を感じる。たとえ、フィギュアスケートを知らなくともです。ですから、スケートを深く知っているコアなファンの人から、スケートをまだ見たことがないという方まで、誰もが楽しめる演目だと思います。思えば、先ほども言いましたように、水中では魚が、空中では鳥たちが、シンクロナイジングのプロフェッショナルなのです。水中、空中ではもう先駆者がいますが、では氷上は…となった時に、『プリンスアイスワールド』だと言えるような組織になっていただきたいと思います。“氷上のシンクロナイゼーションは人間の領分である”というような域にまで達することができたら、それは本物だと思いますし、ロマンがありますよね。着実にそのステップアップは図れていると思いますので、これからも彼らの活躍に期待したいと思います」

── 昨年までと比べて、プリンスアイスワールドチームの存在感が増しように思います。町田さんは、チームの変化の感じましたか?

「やはり一人一人の表情や身体に、自信がつき始めている、という印象を受けました。プリンスアイスワールドチームとゲストスケーターというのは、対等であり、ライバルであるべきだと思います。双方が刺激を交換しながら、お互いを高め合うというか。そうすれば群舞のステップアップにもなるし、また選手の強化にもつながると思います。“親しき中にもライバル心あり”みたいな、そんな気持ちを大事に、これからも頑張っていただきたいと思いますね」

──「KISS&CRY」が“日本男子フィギュアスケート TVで応援!BOOK”ということで、現役男子選手に一言ずつお願いします。宇野昌磨選手の演目の見どころはどこでしょうか?

「今回の番組では、公演の前半に滑った『Great Spirit』、後半の『Time After Time』という二つの全くテイストの異なるプログラムを放送します。通常はどちらか一つしか放送されませんが、今回は両方放送されますので、番組を通して、二つのプログラムの違いをぜひ楽しんでいただきたいと思います」

── 田中刑事選手は、すごくアグレッシブな演目です。

「彼はここ2~3年、大きな国際舞台の場数も多く踏んでいますし、『プリンスアイスワールド』をはじめとした多くのアイスショーにも出ていますので、そういう意味で、“人に伝えようとする意志”というのが高まってきていると思います。そして、やはりジャンプのクオリティーと確率が格段に上がってきている、という印象を受けます。アイスショーで得られた経験や気づきや刺激などを、オンシーズンにつなげていっていただきたいと思います」

── 友野選手は新プログラムを披露しました。

「彼は、チャレンジャー精神を忘れない選手だな、と思いました。アイスショーは練習をせずに本番を迎えなければいけない場ですが、そういった中でも果敢に4回転サルコウを挑戦したりしています。このチャレンジ精神というのを常に維持して、これからも進んでいっていただきたいと思います」

── 山本草太選手は16年以来の『プリンスアイスワールド』出演となりました。

「山本選手は本当に長い間けがに苦しみましたから、それが競技成績でも、また、ショーに呼ばれるというかたちでも報われ始めて、心からうれしく思います。彼はスケーティングの基礎技術が整っている選手。私は、質のいい優れたイーグルの条件は、氷に接地している足の裏から、足首、膝、腰、背中、肩、頭にかけて、どこも途切れることなく一直線なラインが作れることだと考えています。それがしっかりと体現できていました」

── 壷井選手は急成長中ですね。

「壷井選手は癖のない、いいジャンプを跳んでいますね。私は、ジャンプの侵入速度と着氷後の速度のギャップがないジャンプが良質なジャンプの条件だと考えていますが、今回のショーでもそのあたりの美質というのが存分に発揮されていました。シニアでも通用するための技術力や表現力という素地をこの期間にしっかり作っていくことが大事だと思います」

番組は5月19日(日)午後2:00~4:30にBSテレ東/BSテレ東4Kでオンエア。さらにパワーアップした「プリンスアイスワールド」を、町田さんの解説付きでぜひご堪能ください!

<放送情報>


【プリンスアイスワールド2019 横浜公演】
BSテレ東(BS⑦ch)/BSテレ東4K(4K⑦ch)
5月19日(日) 午後2:00~4:30

<番組出演者>
解説:町田樹
実況:板垣龍佑、野沢春日(テレビ東京アナウンサー)
インタビュー:福田典子(テレビ東京アナウンサー)

<出演スケーター>
荒川静香、本田武史、村上佳菜子、宇野昌磨、本田真凜
田中刑事、友野一希、山本草太、壷井達也、樋口新葉
本田望結、本田紗来、山下真瑚、プリンスアイスワールドチーム

公式HP:https://www.bs-tvtokyo.co.jp/princeiceworld2019/

<公演情報>


【プリンスアイスワールド 2019-2020~Brand New Story~】
公式HP:http://www2.princehotels.co.jp/iceshow/

◆札幌公演 札幌市 月寒体育館
6月22日(土)・23日(日)
午前11:00~/午後3:30~

◆東京公演 ダイドードリンコアイスアリーナ
7月19日(金)~7月22日(月)
午前11:00~/午後3:30~

「KISS&CRY」とは?


「KISS&CRY」シリーズは、日本のフィギュアスケーターの皆さんをフィーチャーし、その「戦う」姿、「演じる」姿を合計50ページ超のグラビアでお届けしています。つま先から指先・その表情まで、彼らの魅力を存分に伝えます。また、関連番組テレビオンエアスケジュールも掲載。テレビの前で、そして現地で応援するフィギュアスケートファン必携のビジュアルブックです。
Twitterアカウント:@TeamKISSandCry

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