低価格で高性能。そう謳えば多くの人が魅力的に感じるはず。初心者向けのエントリーモデルとも、メイン機に対するサブリールという位置づけともいえる、激しい競争にさらされる普及機種の価格帯。実際にはどんな差があるのだろう? 今回はリアルメソッド(釣具のポイントPB)のカロスをルアマガソルト編集部員が実釣インプレッションしてみた!!
実釣インプレするメンバーは万年中級者のルアマガソルト&ルアマガ+編集部員
■フカポン
フライ、バス、ソルトと広範囲に渡って作り続ける今や古豪(?)の編集マン。その経験を活かしたモノを見る目は本物であり、ルアマガソルトではオリジナル商品も多数生み出している。しかしながら最近はロッドではなく、アミを握ってガサガサをすることも多い。魚に愛されるタイプ。
■ふくしげ
ルアマガソルト編集部歴1年目の新人。本格的に釣りにのめり込んだのが遅かった為、色々と偏った癖を持つ。釣りに対するモチベーションは高く、様々な釣りを経験。モノオタク気質な点を認められ、今回インプレメンバー入り。ここ数年で体重が増加し、遂に0.1tを超過。
■O木
元大型釣具量販店の店員という経歴を持つ『ルアマガ+』編集部員。釣りとはきっても切れない人生に新妻を巻き込んで邁進中。編集部、というよりはむしろ会社内で最も幅広い釣りの知識を持つ本企画の要。釣りはシーバスをメインに幅広く楽しむ。特技はモノマネ。
カロスってどんなリール?
プライベートブランド発と侮ることなかれ!
釣具のポイントから販売されているプライベートブランド製リールがこのカロス。アンダー1万円でありながら、ベアリングを8個内蔵し、うち2つは日本製高耐食ボ-ルベアリング「SA-C」を採用。滑り出しと耐久性に優れたカーボンワッシャー採用ドラグに高強度アルミ合金ボディと、とても量販店オリジナルモデルとは思えないスペックを誇る。その他ダブルハンドルモデルなどもラインナップしている。
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搭載機能
ふくしげ「正直、プライベートブランドのリールということで少し構えてしまっていたが、機能は十分! ダイワやシマノのように特殊な技術を搭載していることは売りにしていないものの、そもそも必要があるのか疑ってしまうほど。それくらい高次元でまとめ上げられたリールだと思います」
O木「日本製のボールベアリングを使っていたりと、海外のユーザーにもウケが良さそうですね。また、このクラスでは珍しいねじ込み式のハンドルも素晴らしい!」
見た目
O木「オールブラックのデザインにより、全体的にクールな仕上がりです。所有欲をしっかりと満たせてくれると思いますね。このリールと合わせるのであれば、コルクグリップではなく、EVAグリップのロッドと合わせたいです!」
フカポン「無骨な作りではありますが、黒で統一されているので安っぽさはありません」
剛性
フカポン「全体的にガチっとした作りなので剛性感に不安はありませんでした。ちょっと重さを感じる分、剛性に優れているのかもしれませんね」
O木「重さも値段帯を考えると十分許容範囲。むしろ堅牢さを感じられていい感じ!」」
巻き心地
フカポン「ごめんなさい。いい意味で裏切られました。正直、プライベートブランドリールにはあまり期待していなかったのですが、巻き心地やファイト時の安心感は、同価格帯の他のリールを超えているかもしれません」
ふくしげ「少し重みのある巻き心地ですが、非常にスムーズです。カチッとした作りで、ゆがみとは無縁な印象ですね」
ドラグ性能
O木「インプレッションを開始して速攻このリールで25cmクラスのメバルを釣り上げました。ドラグを使ったファイトになりましたが、ラインの滑り出しも非常になめらかで、安心してやりとりができました!」
フカポン「逆転時のドラグ音が好み(笑)。調整のしやすさは普通。性能は期待以上!」
トラブル
ふくしげ「これといったトラブルは無いです。やはり非常に完成度が高いように感じられましたね」
O木「PEライン0.3号のような細糸でもストレスなく釣りができましたよ!」
総評
正直言って……買いです!!
フカポン「いうてもプライベートブランドでしょ?」と思っている皆様…裏切られます! 正直言って買いです! 少し重い以外、これといった欠点は見当たりませんよ!」
O木「店頭価格で8000円台、セールのタイミングであればもっと安くなっているかもしれないので、ぜひ手に取ってみてほしいですね。また、このクラスのリールでは珍しく、ネオプレーン製のリール袋がついているところも嬉しいです!」
ふくしげ「実はあまりいい印象の無かったプライベートブランドリールですが、これは全くもって別物です。特に巻き心地や剛性、ドラグ性能に関して言えば、国産リールの中級機種にも勝るとも劣らないかと思われます。ただし、黒一色のボディカラーですが、個人的にはつや消し系の方が好みですね。そのせいで少し安っぽく見えるかもしれないです」