和歌山・補陀洛山寺で追善供養

観音浄土目指した渡海上人

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渡海上人を供養する僧侶=17日、和歌山県那智勝浦町

 和歌山県那智勝浦町の世界遺産、補陀洛山寺で17日、海のかなたにあるという観音浄土を目指して小舟でこぎ出した渡海上人の追善供養が営まれた。生きたまま海へ出て、再び戻ることのない命懸けの行は「補陀落渡海」と呼ばれる。

 同寺によると渡海は平安時代から江戸時代まで二十数回行われたという。海に出た僧は渡海上人と呼ばれる。参拝者らの健康や家内安全を願う法要が営まれた後、近くにある渡海上人の墓の前で2人の僧が読経した。

 高木亮享住職(80)は「民衆を浄土へ導くという思いで海へ出た上人に畏敬の念を抱きながら供養させていただいた」と話した。