昨年デッカに移籍し、アルバム「ヒラリー・ハーン・プレイズ・バッハ」をリリース、バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ」全6曲の録音を完結させたヒラリー・ハーン。
デッカからの最新録音は、現代作曲家アントン・ガルシア・アブリルによるヴァイオリンのための「無伴奏パルティータ」だ。ガルシア・アブリルは今年85歳になるスペインの作曲家で、2013年にリリースされたヒラリー・ハーンのアルバム「27の小品~ ヒラリー・ハーン・アンコール」には、彼が書いた「第3の溜息」が収録されている。
今回リリースされる「無伴奏ヴァイオリンのための6つのパルティータ」はヒラリー・ハーン自身が作曲家に委嘱したもので、アブリルは各パルティータのタイトルにHILARYのそれぞれのアルファベットからはじまるタイトルを付けている(HEART, IMMENSITY, LOVE, ART, REFLECTIVE, YOU)。
作品は彼女の音楽性とテクニックを最大限に生かすように書かれており、「ヒラリー・パルティータ」とも言える作品に仕上がっている。2016年に行われた日本公演で、彼女は6曲のうち2曲を披露している。日本公演の前に行われたインタビューでは、「彼が書いてくれた作品に心が躍りました。とても感情が込められた、そして斬新な、曲でしたので。最初に聴いた時の印象がとても快かった」と語っている(招聘元ジャパン・アーツのHPより。)。デッカはこの作品をデジタル配信とレコードでリリース。CDでの発売は今のところ予定されていない。
■商品情報
アントン・ガルシア・アブリル
無伴奏ヴァイオリンのための6つのパルティータ
1.HERT
2.IMMENSITY
3.LOVE
4.ART
5.REFLECTIVE
6.YOU
ヒラリー・ハーン(ヴァイオリン)
録音:2017年6月 ニューアーク、デラウェア大学
■ヒラリー・ハーン自身による解説映像(英語)