阿部サダヲが「いだてん」で共演の萩原健一さんをしのぶ「僕が最後にたたかれた役者」

NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(総合=日曜午後8:00)の新たな出演者発表会見が行われ、第2部の主人公・田畑政治役の阿部サダヲらが出席した。同作には今年3月に亡くなった萩原健一さんも高橋是清役で出演しており、阿部は「リハでショーケン(萩原)さんがアドリブで僕をたたかれたのですが、それが本番でも生かされて。僕がショーケンさんにたたかれた最後の役者になった。それがうれしくて」と思い出のシーンとなったことを告白した。萩原さんは登場シーンの撮影後に急逝し、同作が遺作となった。

ドラマは宮藤官九郎氏の脚本で、“日本で初めてオリンピックに参加した男”金栗四三(中村勘九郎)と“日本にオリンピックを呼んだ男”田畑政治の2人を主人公に、半世紀にわたる日本人のオリンピックの歴史の物語を描く。会見では「第2部・田畑政治編~1940年、幻の東京オリンピック~」に麻生久美子、桐谷健太、塩見三省、シソンヌ・じろう、加藤雅也、塚本晋也、リリー・フランキー、薬師丸ひろ子らが出演することが発表された。

阿部は「(共演は)初めてでしたが、ご病気だということに気付きませんでした」と萩原さんが撮影現場では元気な姿を見せていたことを明かし、「お芝居に対してすごく真剣に取り組んでいたのが印象的で、(亡くなったことが)信じられなかった」と故人をしのんでいた。

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