B型肝炎訴訟、異例の和解成立

カルテなし患者、医師証言で

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 集団予防接種によるウイルス感染を巡る全国B型肝炎訴訟で、カルテのない患者の遺族が国に損害賠償を求めた訴訟の和解が17日、大阪地裁(菊地浩明裁判長)で成立した。弁護団によると、元主治医の証人尋問の証言で被害が認定された。和解金は3600万円。

 同種訴訟でカルテがなくても医師の証言を基にした和解成立は初のケースとみられ、弁護団は「カルテが残っていない被害者の救済に道を開く、意義ある和解だ」としている。

 原告は1993年に肝がんで亡くなった男性患者=当時(45)=の妻と子2人で、2013年に提訴。国側は、死亡診断書にB型肝炎の記載がないなどとして争っていた。