口加高福祉科の誕生祝う 1期生17人が手話交え合唱

手話を交えながら合唱を披露する福祉科1期生=口加高

 県南地区の福祉・介護現場を支える人材育成を目指し、長崎県南島原市口之津町の県立口加高(狩野博臣校長、267人)に今春、県内公立高で初めて誕生した福祉科の記念式典が17日、同校であった。全校生徒や教職員に加え、文部科学省や県、市、教育関係者ら計400人が1期生17人を激励した。
 狩野校長が「少子高齢化が進む中、福祉・介護分野は近い将来、社会インフラとなる。地域に貢献できる人材を輩出したい」などと式辞を述べた。
 宮田彩加さん(16)が「1期生として道を切り開いていく責任の重さを感じる。仲間と共に専門的な学びを深め、奉仕の心を磨きたい」とあいさつ。生徒、教職員が「人との出会いを大切に」との思いを込め、シンガー・ソングライター、中島みゆきさんの「糸」を手話を交え合唱した。
 同科は看護師1人を含む専門教員3人を配置。国家資格「介護福祉士」の受験に必要な計53単位を3年間で履修。特別養護老人ホームなどで実習もする。

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