【ブログ】グラベルラリーしなければ入賞できていた、と言い聞かせる/F1自宅特派員 第5戦スペインGP編

 2019年F1第5戦スペインGP、今回も特派員のホンマさんが自宅で優雅にレポートしております。来年はF1オランダGPに行きたがっていますが、資金的には大丈夫なのでしょうか???
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こんにちは、自宅特派員のホンマです。
ハラハラと桜舞い散る札幌は、やっとお外で吞める陽気になってまいりましたよ。
……といいつつ、道民は真冬も大通公園でホットワインなんぞを呑んでいるんですけど、そこまでして呑みたいかというのは置いといて。
札幌は今が一番いい季節です。みなさん、ぜひ遊びにきてください。

さて、わたくしホンマ。
前回の宣言通り、地道にダイエットをしております。

痩せたい、でも運動はしたくない、できれば寝ている間になんとかならんかな。
ということで、夕飯を野菜にしてみましたよ。
ゴールデンなウィークも令和になってからも、夕ご飯は草。

緑色ばかり食べ続けていると「虫かよっ」と段々やさぐれてもまいりますが、虫は草にドレッシングをかけない。
虫のほうが、わたしより徳が高い気がいたします。

「これだけ努力(?)したんだから、さすがに痩せたじゃろ」
期待に胸震えながら、体重計に乗りましたならば、浮かび上がるデジタルな数字は、あれこれこの数字、わたし知ってるあるよ。
もしかして、まったく減っていない。
体重計が壊れているのかな。

ホンマさん、中年は、ちょっとやそっとじゃ痩せないようですよ。
明日からまた、がんばって草食べます。

そうそう、来年からオランダGP開催が発表されましたね!
サーキットは、空港から電車で30分の距離だとか。
オランダ行きたいなあ、来年の目標はオランダかな。
また来年のお楽しみが増えてうれしいです。

さて、フェルナンド・アロンソ様不在のスペインはカタロニア・サーキット。
55軍団を観客席に見つけて、ちょっと安心いたしました。

カルロス・サインツさんの母国サーキット、そりゃあみんな応援に来ますよね。
ドライバーにとっても、観客にとっても、母国GPは格別ですよね、うらやましいなあ。

母国GPで盛り上がるカルロス・サインツ応援席

3年連続ポールのルイス・ハミルトンさんと、ただ今絶好調なバルテリ・ボッタスさん。
今回、フリーでは、やたら速いハミルトンさんに比べて、ボッタスさんはグラベルにはまって抜け出せず赤旗なんてことも。

これ誰もが、ハミルトンさんのスペインGP4年連続ポールだなと思ったことでしょう。わたしも思っていたさ!
しかし結果は、ボッタスさんのぶっちぎりポール!

勝手な想像ですが、えー、もしかして、ボッタスさん三味線ひいてたのー?
こういう駆け引きは大好物でございます。
メルセデスのおふたりは、シーズン最後まで盛り上げてくれそうですな。

今シーズン絶好調のボッタスさん。もうセカンドドライバーとは言わせない

その予選。
そろそろ、運が悪いとQ1落ちしそうな予感の我らがキミ・ライコネンさん。

フェラーリのパワーユニット(PU/エンジン)がどうとかの問題ではなく、ハースと比べてみても、マシンの進化が見られない気がするのですが、どうでしょうか。

なんとかライコさんはQ2に残れましたが、チームメイトのジョビ(アントニオ・ジョビナッツィ)さんはQ1落ち。
もしかしてこれは、中段勢というよりも、下から2番手3番手?

なんとかQ2は、11番手を目指していただきたいと願っておりましたが、結果14番手でございました。

なんとかQ2には進んだキミさん。スペインGPでは苦戦中

同じく、下から2番手3番手疑惑のルノーさん。
ダニエル・リカルドさんはギリギリ15番手で残りましたが、ニコヒュル(ニコ・ヒュルケンベルグ)さんはクラッシュからのQ1落ち。
このままでいくと、口のうまい悪い男に騙されたリカルドさん説が、本当になってしまいそうですよ。
冤罪疑惑を晴らすためにも、ルノーさんには、なんとか浮上していただきたい。

苦しくても笑顔は絶やさないリカルドさん。内心はどうでしょう?

Q3のセバスチャン・ベッテルさん。
セクター1、セクター2と抑えて走って、セクター3で大爆発する作戦だったのかもしれませんが、不発で終了。

ハミさんはバッテリーのチャージがうんぬんで、Q3一回目の自分のタイムを超えられずの終了。
結果ボッタスさん、ぶっちぎりのポールにて、予選はハミルトンさんに3勝2敗でございます。

予選2番手のハミルトンさんの表情が分かりやすい

その決勝。
14番手のライコさんより上位の方たちは、オールソフトタイヤでございます。
路面温度が高いので、1ストップはやりづらいとの解説がございましたが、
抜けないと評判のコースですし、スタート1ラップ守れたら、ミディアムからハードの1ストップでいけるのでは?
……と、夢見てた時もありました。

ここで、みなさんのスタートをご覧ください。
ライコさんがひとりラリーモードでございます。
なんでじゃー、どうしてじゃー。

そんなグラベル大好きは置いといて、スタート時の上位3人、ボッツさん、ハミさん、ベツさんの三つ巴が綺麗に横並びに!
ここがわたし的2019年スペインGPの一番の見どころでした。
スタートが一番の見どころということは、あとは、まあ、ご想像通りでして。

アウト側で踏ん張ってくれていたベッテルさんのおかげ様でか、ハミルトンさん、ボッさんを抑えてトップに。
これでもう、レースは決まったも同然ですよね、わかります。
だってここは抜き辛い、カタロニア・サーキット。

最後尾におられますライコさんを尻目に、わたくしは缶ビールを開けました。
完敗、いや違う乾杯。呑まないと、脳が正常に機能いたしません。

スタートではあやうくボッタスさんがサンドイッチに。

ライコさん、地道に順位をあげてはおられるようですが、もちろん画面にはほぼ映らず。
レース中継の格差社会。タイム表示が頼りの脳内観戦でございます。

そういえば、ライコさんがWRCでラリー時には、よくこうやってパソコンでタイム追ってたっけな……。懐かしい。
テレビに映らなくても、脳トレと思えば大丈夫。さみしくなんてないよ。

フラットスポットを作ってしまった4番手のベッテルさん、シャルル・ルクレールくんにプレッシャーをかけられておられますよ。
ルクレールさんに、マックス・フェルスタッペンさんを追いかけさせたほうが得策であろうと、誰もが思っていることに、気づいてあげて!

しかし後半は、ストラテジーが違うベッテルさんを、ルクレールさんがなかなか抜かさせずの、見事な逆パターン。
懐かしのフェリペ・マッサさんがいたならば「学習しろよ」とおっしゃるでしょうか。

スペック2の成果はよくわからないし、チームも作戦もモダモダしてるフェラーリさん。
このままだとまたメルセデスさんの独り勝ちになってしまうので、フェラーリさんには、なんとかここらで踏ん張ってもらいたいところ。
もうこれ以上、ポイントを取り逃さないでー。

フェラーリはスペック2パワーユニットを投入しましたが、いまいちな結果に……

45周目、ランド・ノリスさんがランス・ストロールさんに追突しましてのセーフティカーの登場です。
あれバーチャルじゃないの、久しぶりな気がいたしますよ。

ピットインしたライコさん、15番手に復帰です。
隊列はそろったけれども、前とも詰まったけれども、これ以上伸びる気がまったくしない悲しさよ。

クラッシュしたランス・ストロール(レーシング・ポイント)
ストロールと絡んでしまったランド・ノリス(マクラーレン)

リスタート後、ピエール・ガスリーさんがルクレールさんにナイスファイト。
抜けなかったけれど、ガスリーさんがんばってる、がんばってるよ! わたしゃうれしいよ!

7番手のロマン・グロージャンさんと8番手のケビン・マグヌッセンさんは、お得意のアメリカ走りで接触。
順位入れ替わりののち、グロージャンさんはサインツさん、ダニール・クビアトさんにも抜かれての10位フィニッシュとなりました。

ルクレール、ハース2台とバトルを繰り広げるピエール・ガスリー
白熱するチームメイトバトルにピットのメカニックたちは青い顔

11番手のアレクサンダー・アルボンさん、惜しい、あとひとつで入賞、ホンダ4台入賞だった……!
そんなホンダさんズを横目に、我らがライコさんは14番手でフィニッシュです。

14番手スタートして、14番手でチェッカーを受ける。これすごろくなら、振出しに戻る。
いやいや全66周、テレビには映っていないけれども、いろんな苦労があったんですよ! たぶんきっと!

そういえば、わたし的レースの見どころがもうひとつあったのを思い出しました。
セーフティカーを、あおりまくるハミルトンさん!

「あおり運転よくない!」と思いつつ、そういうことしちゃうドライバーって、ハミルトンさんだけですよねぇ。嫌いじゃない。
あんなとき、そんなとき、どんな気持ちでセーフティカーを運転されているのか、ベルント・マイレンダーさんのお話が聞いてみたい。

「セーフティカーが遅すぎる」といつものように文句をいうハミルトンさん

戦い終えて日が暮れて。
型抜きのようなトロフィー(失礼)に、うれしそうなメルセデスのおふたり(プラスお髭のおじさま)

ボッタスさんのすごいところって、今日は自分は2番手だと意識して、きちんと自分のお仕事をされているところだよなぁと、しみじみ。
メルセデスのおふたりは、そういう割り切りがきちんとされているから、更に強い気がいたしますよ。
しつこいけれどもフェラーリさん、もうこれ以上、ポイント取り逃さないでー。

お髭のおじさま(ディーター・ツェッチェ ダイムラー会長)、バルテリ・ボッタス、ルイス・ハミルトン

次はモナコGP。
あのお美しい王室の方々を拝められる、特別なレースでございます。
最高速が頭打ちになるこのコースなら、今年のいままでの感じでいくとレッドブルホンダ、期待できそうな気もしますね。
モナコGPでまた、お会いしましょう!

ホンマナオコ

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