田端観光庁長官が平戸城など視察 宿泊施設化前に

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平戸城の「懐柔櫓」前で黒田市長(左)から説明を受ける田端長官(左から2人目)=平戸市岩の上町

 観光庁の田端浩長官が17日、平戸市を訪問し、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産、春日集落(春日町)や、施設の一部を改修し2020年内に宿泊施設の設置を目指す平戸城(岩の上町)などを視察した。
 歴史的資源を生かし、訪日外国人客の取り込みを図る国内初の「城泊(しろはく)」を進める同市の取り組みを把握し今後の地方創生につなげることなどを目的に訪れた。
 田端長官らは、同集落の案内所「かたりな」で市職員から世界文化遺産の価値や、来訪者と直接触れ合うことが地元の人の生きがいにつながっていることなど現状について耳を傾け、住民とも交流を深めた。
 平戸城では、1977年に建てられた鉄筋2階建ての「懐柔櫓(かいじゅうやぐら)」で、この部分を宿泊場所として改修する計画の進捗(しんちょく)状況や平戸が持つ歴史などの説明を黒田成彦市長から受けた。城から見渡す周辺の景観なども確認していた。
 田端長官は取材に「日本の歴史を感じることのできる特別な空間をどう実現するか期待したい」と話した。視察後は、観光施策などをテーマに市民向けの講演をした。