包丁式「龍門の鯉」表現 料理の祖神祭る南房総・高家神社

©株式会社千葉日報社

今回の包丁式で披露された「龍門の鯉」=17日、南房総市千倉町の高家神社

 日本で唯一料理の祖神を祭る千葉県南房総市千倉町の「高家(たかべ)神社」で17日、令和最初の春の例大祭が開かれた。一切手を触れることなく魚や貝をさばく伝統の包丁式も執り行われ、古くから続く華麗な包丁さばきを参拝者に披露した。

 高家神社は料理の祖神「磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)」を主祭神とし、全国の料理関係者や醸造食品業者が参拝に訪れる。包丁式はえぼしや直垂(ひたたれ)を身にまとい、包丁と箸だけを使って魚や貝をさばく伝統行事で、毎年5月17日、10月17日、11月23日の祭礼に合わせて奉納される。

 今回の包丁式で披露されたのは、コイが龍に化ける様を表現した縁起の良い「龍門の鯉」。四條流千葉県支部たかべ社中の包丁人が、魂のこもった華麗な動作でコイをさばくと、参拝者から大きな拍手が送られた。

 包丁人を務めた同市の堀江柏一さん(51)は「新元号となって初めての例大祭。新鮮な気持ちで包丁式に臨んだ」と話した。