【動画】島原半島・島原城 白く壮麗な天守閣随

白く壮麗な姿の天守閣が鎮座する島原城=島原市城内1丁目

 城下町の風情が残る島原市の象徴的な存在で、観光名所でもある島原城。その白く壮麗な天守閣からは島原市街や江戸時代の「島原大変」で知られる眉山、そして有明海の向こうに広がる熊本の山々などを望むことができる。
 島原城は藩主で、「築城の名手」とうたわれた松倉重政が手掛け、1620年代に完成した。当時の城の外郭は東西約360メートル、南北約1200メートル。今の島原文化会館、市立第一小や第一中などまで広範囲にわたっていた。
 明治維新で廃城。石垣と堀だけとなったが、1964年、高さ約33メートルの天守閣が復元された。島原観光ビューローによると、再建された天守閣としては約41.5メートルの大阪城、約36.1メートルの名古屋城に次ぐ全国で3番目の高さという。
 島原城資料館専門員の松尾卓次さん(83)は1637年の「島原の乱」で一揆軍の猛攻をしのいだ史実に触れ、「太平の世で実戦を経験した数少ない城。歴史的魅力も知ってほしい」と語る。

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