「東京パラ」共に前進 車いすラグビー代表入り 乗松隆由選手、聖矢選手(荒尾市出身)

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2年前の車いすラグビー日本選手権で対戦する乗松聖矢選手(左)と隆由選手=2017年12月、千葉市(提供写真)

 車いすラグビーの日本代表に、荒尾市出身の乗松隆由選手(32)=千葉市、AIGジャパンホールディングス=と弟の聖矢選手(29)=荒尾市、SMBC日興証券=が選ばれた。22日に米アラバマ州で始まる、4カ国の代表チームが参加する国際大会に出場。2020年の東京パラリンピックの正式種目でもあり、「東京パラにつながる活躍をしたい」と兄弟で意気込む。

 乗松兄弟は手足の筋力が衰える先天性の難病「シャルコー・マリー・トゥース病」のため、車いすで生活。聖矢選手が13年、車いすラグビーを始めて代表入りし、16年のリオデジャネイロパラリンピックで銅メダルを獲得。18年にはオーストラリアでの世界選手権で頂点に立った。

 弟らに触発された隆由選手は15年に競技を開始。選手と会社員の両立を目指していたが、東京パラ出場に向けて競技に専念するため、18年9月に転職し、弟と同じ「アスリート雇用」に。今回12人の日本代表に選ばれ、初めて日の丸を付ける。

 2人は、守備を担う同じポジション。東京パラ出場を懸けて争うライバルでもある。隆由選手は「ようやくスタートに立てた。兄弟で日の丸を背負うのはうれしいが、聖矢を超えることが目標」。キャリアが格上の聖矢選手は「目標とされる存在でいたい」と気負いなく話す。

 今回の大会には米とオーストラリア、イギリスの代表チームが総当たりで競う。日本は現在、世界ランクはオーストラリアに続く2位で、東京パラへの出場が決まっている。(林田賢一郎)

(2019年5月18日付 熊本日日新聞朝刊掲載)