【現地ルポ】ベジタリアン大国のイギリスで牛乳不使用ヨーグルトを食べ比べ!

イギリスの食品の中には、「ヴィーガン対応」「乳製品不使用」「グルテンフリー」などの記載があるものがあります。今回、それに当てはまるヨーグルトを食べ比べてみました。ココナッツミルク、豆乳、カシューミルク、アーモンドミルクの4種。比べやすくするために、できるだけプレーン味やバニラ味を選んでいます。

※店頭価格は、購入時の価格です。£1を約144.3円で計算しています(2019/4/29現在)

ココナッツミルクのヨーグルト

The Coconut Collaborative/Cultured Coconut Milk Dessert/Natural

120g入り/100gあたり131kcal/店頭価格£1.69(約244円)

ココナッツミルク73%、ココナッツウォーター23%を使ったヨーグルト。フルーツ由来の生きたサーモフィルス菌やブルガリア菌などが入っています。

舌ざわりは、やわらか、なめらかで、ココナッツにありがちなキシキシ感がありません。食感はしっかりヨーグルトです。

強めのココナッツ風味に酸味が加わった味をイメージしてください。一口目は、ちょっと変な味と思い、次にまずくもおいしくもないとなり、最後はクセになりそうと変化していきました。

豆乳のヨーグルト

Sojade/So Soya!/Natural

125g入り/100gあたり46kcal/店頭価格£0.69(約100円)

日本の豆乳ヨーグルトは酸味がマイルドで、バランスが取れていますよね。こちらで売られているものはどんなものかと思い、食べてみました。フランス産とあります。

99%オーガニックの豆乳を使っていて、生きたビフィズス菌とアシドフィルス菌が入っています。カロリーはココナッツミルクヨーグルトと比べぐっと低くなっています。

一口食べて感じたのが、まずい、ということ。食感はこれもしっかりヨーグルトです。大豆の風味がしっかり主張していて、無調整豆乳の味がします。そこに強めの酸味が加わって・・・合うわけない!という(あくまで個人的な感想です)。

無糖じゃなければまた違うかもしれませんが。

カシューナッツミルクのヨーグルト

nush/Cashew M'lk Dairy Free Yogs/Vanilla

120 g入り/100gあたり80kcal/店頭価格£1.59(約229円)

飲めるくらいゆるく、水っぽい。どこか甘くナッティーではありますがカシューの香りはあまりしません。市販のカシューミルクとは違って、オリジナルの濃厚なものを92%使用と書いてあるのですが。

バニラビーンズペーストを3%使用とあり、粒々見えるのは気分が上がりますが、そんなにバニラの香りもないです。むしろ、濃縮りんご果汁のせいか、レモン水かってくらい酸味強めです。

なお、植物由来の培養菌の詳細は不明です。

アーモンドミルクのヨーグルト

nush/Almond M'lk Dairy Free Yogs/Natural

120 g入り/100gあたり97kcal/店頭価格£1.39程度(約201円)

同じメーカーのカシューミルクのものよりも、固まっています。

95%アーモンドミルクでできています。市販のアーモンドミルクはほのかな香りですが、こちらはオリジナルのアーモンドミルクを使用。豆っぽさがありつつ、アーモンドエッセンスのような香りが強く、まるで杏仁豆腐のようです。酸味もあるのですが、杏仁豆腐感が強烈であまり感じないかもしれません。

そのため、ヨーグルト感はありませんでした。

まとめ

これまで食べてきた4つは、どれもヨーグルトだと思えるものはありませんでした。まろやかなものに酸味を足したところで、ヨーグルト感は出ないのだと分かりました。

なので、全く別の食べ物と割り切っていただいた方がよいと思います。

The Coconut Collaborative/Cultured Coconut Milk Dessert with Fruit/Mango & Passion Fruit

120g入り/100gあたり124kcal/店頭価格£1.69(約244円)

そこで、趣向を変えて、このマンゴーとパッションフルーツのココナッツミルクヨーグルトを食べてみました。

これは!マンゴープリンのようで、ときおりパッションフルーツが香ります。完璧なバランス。パッションフルーツの種をカリカリさせながら、一口目から最後まで美味しい大満足デザートでした。

代替ヨーグルトを食べるときは、プレーンやバニラでないものがおすすめです。

[ All photos by Shio Narumi ]

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