保健師さんの健康宅配便 File No.272

北海道中頓別町 広報なかとんべつ2019年5月号

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今月の担当は山田保健師
あなたの肺を守るために

◆結核は過去の病気?
我が国の結核患者は年々減少していて罹患率は過去最低になっていますが、近年結核がかつての国民病だった時代に罹患した人が免疫力の低下に伴い発症するケースが多く見られています。国は結核の早期発見のため65歳以上の方に定期健康診断(胸部レントゲン検査)を行うこととしており、特に80歳以上の方の健康診断は重要とされています。

標準化死亡比は全国の死亡の平均を100としていて、100以上の場合は全国の平均よりも死亡率が高いと判断されます。

◆肺がん検診で肺の病気の早期発見
中頓別町ではこれまで肺がん検診と同日に結核検診を行ってきましたが、肺がん検診が同等以上の検査内容であることから、平成31年度以降、集団での胸部レントゲン検査は肺がん検診のみとし、肺がん検診が結核の健康診断を兼ねることにしました。
町では、高齢の方がレントゲン検査を受けやすいよう、65歳以上の方の肺がん検診の料金(自己負担額)を100円に設定しました。
中頓別で過去10年間に亡くなった人を死因別にみると、肺炎で亡くなった人の割合は全国の平均と比べて高いことが分かります。
肺がん検診は、肺がんのみでなく結核や肺炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの肺の病気の早期発見にもつながります。肺炎予防には肺炎球菌予防接種が有効です。
職場や医療機関などで胸部レントゲン検査を受けていない40歳以上の方、特に高齢の方はぜひ年1回肺がん検診を受けられますようおすすめします。
なお咳や痰などの症状が長く続く方は、早めの医療機関への受診をおすすめします。

○肺がん検診(集団検診)
対象:40歳以上
検診料金:40歳~64歳 500円、65歳以上100円

令和元年度実施日:
元年5月19日(日)
元年9月10日(火)
元年9月11日(水)
2年2月4日(火)
時間・場所等は健康カレンダーや旬報等でご確認ください。

◆受動喫煙の防止
たばこの煙には化学物質が4000種類以上、うち約200種類は発がん物質など有害物質が多く含まれています。
喫煙は、「たばこ病」ともいわれる慢性閉塞性肺疾患をはじめ、肺がんなど多くの疾病の危険因子です。健康増進法が改正され、2020年4月まで段階的に受動喫煙の防止が強化され、今後屋内施設は原則禁煙が義務づけられます。詳細は「なくそう!望まない受動喫煙」webサイトなどで確認ください。
健康に配慮した空気の美味しい町の実現に向けて、ご理解とご協力をお願いします。

○マナーからルールへ
多くの施設において屋内が原則禁煙に