【MLB】快投の田中将大、右すね直撃の痛烈打球の速度は179キロ「腫れてブルーに」

レイズ戦に先発したヤンキース・田中将大【写真:AP】

次回登板については「明日どういう症状になるかが分からないので」

■レイズ 2-1 ヤンキース(日本時間19日・ニューヨーク)

 ヤンキースの田中将大投手は18日(日本時間19日)、本拠地レイズ戦で先発し、6回3安打無失点無四球6奪三振と好投したものの、4勝目はならなかった。6回に打球を右すねに受けて降板。その後、救援投手が打たれ、チームは延長戦の末に1-2で逆転負けを喫した。田中のすねに当たった打球の速度は111マイル(約178.7キロ)。次回登板について、本人は地元メディアに「なんとも言えない」と明かした。

 前回登板に続いて昨季サイ・ヤング賞左腕のスネルと投げ合った田中。初回は3者連続空振り三振と好スタートを切ると、4、5回も3者凡退に抑えるなど快投。打線が3回にスネルの暴投の間に先制した1点を守った。6回2死二塁でディアスの打球を右足付近に受けて降板。ボールは一塁手・ボイトの前に転がりアウトとなり、失点は阻止した。

 MLB公式サイトの解析システム「スタットキャスト」によると、田中の右すねに当たったディアスの打球は111マイルという痛烈な当たりだった。試合後、地元テレビ局「YESネットワーク」は、田中が地元メディアの取材に応じる様子の動画を公開。「打撲」と診断されたすねの状態について本人は「腫れてブルーになっていると感じ」と説明し、次回登板については「どうでしょうね。ちょっと明日どういう症状になるかが分からないので、なんとも言えないです」と話すにとどめた。降板時には感情を露わにする場面もあったが、「(理由は)当たってしまったというとこですかね。でも、抑えられたから良かったとは思ってますけどね」と振り返った。

 この日は6回88球を投げ、ストライクは60球。今季6度目のクオリティースタート(QS、6回以上を自責3以内)を達成し、防御率3.09とした。7回5安打1失点の快投で3勝目を挙げた12日(同13日)の敵地での前回登板に続き、昨季サイ・ヤング賞に輝いた左腕ブレイク・スネルに投げ勝ったが、好投が続いた要因について田中は「スプリットが良くなったところもあると思いますけど、カウント有利にこちらが進められてるからというのがあると思います」と分析した。

 怪我人が続出する中、先発ローテーションを牽引する田中まで離脱となれば一大事。軽症であることを祈るしかない。(Full-Count編集部)

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