九州新幹線長崎ルートの工事が終盤を迎える中、長崎県選出国会議員らが18日、最後のトンネル掘削工事となる久山トンネル(諫早市貝津町-長崎市船石町、4990メートル)の現場を視察し、作業員をねぎらった。
視察したのは金子原二郎参院議員、谷川弥一衆院議員、秋野公造参院議員のほか、中村法道・長崎県知事、諫早市の宮本明雄市長、大村市の園田裕史市長。
事業主体の鉄道・運輸機構が案内。掘削現場では断面に80本の穴を開け、それぞれ700グラムの火薬を詰めて爆破し、1回に1.5メートル掘り進めていることなど作業工程を説明した。
視察後、金子、谷川両議員は、新鳥栖-武雄温泉のフル規格整備に佐賀県の同意が得られていない問題に触れ「県市と一体になって理解してもらう努力をする」「(説得を)どうしたらいいか四六時中考えている。私たちも頑張る」と決意を新たにしていた。
同トンネルは2014年12月に着工。同ルート計31本のトンネルのうち、3番目に長い。東西2工区があり、東工区の掘削は完了した。西工区は残り79メートルで6月下旬から7月上旬に貫通の見通し。