赤土生かした独自の創造性たどる 人間国宝・伊藤赤水さん、新潟でトーク

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人間国宝の陶芸家・伊藤赤水さん(右)によるギャラリートーク=18日、新潟市中央区

 新潟市中央区の新潟三越で開催中の企画展「伝統工芸 新潟の技と美展」に合わせて18日、人間国宝の陶芸家・五代伊藤赤水さん(77)=佐渡市=によるギャラリートークがあった。米ニューヨーク(NY)で個展を開いた経験や作品へのこだわりなどを語った。

 伊藤さんは江戸時代から続く無名異焼に独自の技法を加えた作品で知られ、2003年に人間国宝に認定された。企画展には伊藤さんの作品をはじめ、新潟県内作家30人の伝統工芸品約200点が並ぶ。

 約120人が参加したギャラリートークで伊藤さんは、17年に自身初となる海外個展をNYで開いた経験に触れ「広い世界で自分の力を問いたかった。日本の価値観がそのまま通じるわけではなく、国と人種が違えばアートへの考え方も違うことが分かった」と振り返った。

 佐渡で作品を作り続ける理由について「赤土など地元の素材を生かして制作することで個性的な作品ができる」と語った。

 隣接会場で開かれている本県ゆかりの日本画作家の企画展でも同日、長岡市出身の大矢紀さんら作家によるギャラリートークがあった。両企画展とも20日まで。